転職や副業を考えるタイミングで、「好きなことを仕事にできたらいいな」と思ったことはありませんか。「自分の“好き”を活かせるかもしれない」とWebライターという仕事に興味を持っている人もいるかもしれません。

一方で、「好きなことを仕事にできているのは一握りの人だけ」「そもそも自分の好きなことが分からない」など、葛藤している方もいるのではないでしょうか。

今回は、自分の好きなことを突き詰めてWebライターとして働く音月りおさん(@web_oto)に、「"好き"を活かしてWebライターになるまでに実践したこと」をうかがいました。



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Webライターの音月りおです!

私は6年前からヅカオタ(宝塚歌劇団の熱烈なファンの通称)として推し活をしています。そして3年前、宝塚歌劇団が好きすぎるあまり宝塚市に引越しをしました。
宝塚の地でヅカオタライフを楽しんでいたときに、大好きな宝塚がきっかけで、Webメディアの記事を書く「Webライター」の仕事に出会いました。現在はフリーランスWebライターとして働いています。

私も以前は「仕事は嫌々するもの」「好きなことが仕事になるなんて理想論」と思っていました。そんな私がどうやって"好き"を活かしてWebライターになれたのか、実践していたことを紹介できたらと思います。

自分の「好き」に向き合う

そもそも「自分の好きなことが分からない」と思っている方もいるでしょう。私も「宝塚歌劇団が好き」という大きな支柱はあったものの、それ以外の"好き"には鈍感で向き合うタイミングもありませんでした。

まずは自分はどんなものが好きで、どんな人に惹かれて、どんなことに心がときめくのかを追求してみましょう。小さなことでも、思いついたら紙に書き出してみるのがおすすめです。私のように一つのことがすごく好きな方もいれば、色んなことに興味があって"好き"がたくさんある方もいると思います。現在進行形で好きではなくても「昔好きだった」「一回だけ経験がある」といったことでもOKです。

私は宝塚歌劇団以外にも、当時よく見ていた韓ドラやテレビドラマ・映画などのエンタメジャンルも"好き"にカウントしていました。



実際に案件を探してみる

自分の"好き"が分かってきたら、その"好き"なジャンルの執筆案件がないか探してみましょう。案件の探し方は色々ありますが、まずはネットで「〇〇 ライター」と検索するか、クラウドソーシング※で探すのがおすすめです。
※仕事を受発注したい企業や個人が、インターネット上で取引できるサービス

私の場合は、宝塚歌劇団のことをネットで調べていたらクラウドソーシングにたどり着いたという少々特殊なパターンなのですが、自分が何気なく見ているWebサイトやブログでライターを募集していることもあります。

最近はSNSでの募集も盛んなので、Webライター用のアカウントを作って「〇〇 Webライター 募集」などと検索してみるのもいいかもしれません。

自分の経験を強みにして記事を書く



案件に応募するときや実際に記事を書くときに役立つのが、「"好き"に関する経験」です。経験と聞くと特別な出来事を思い浮かべるかもしれませんが、そうとは限りません。

「好きなアーティストのライブに行った」「好きな食べ物を作ってみた」「好きなバッグを買った」など、どんなことでもOK。自分にとっては当たり前のことでも、誰かにとっては知りたい情報の可能性があります。経験があると執筆に活かせますし、読み手にも伝わりやすくなるでしょう。

案件に応募するときに「執筆実績がない」とためらった場合も、経験をアピールすれば採用されることもあります。私もブログを含め執筆実績は全くありませんでしたが「宝塚歌劇団が好き」ということをアピールして、宝塚歌劇のファンブログに寄稿する記事執筆を任せてもらえました。



「好き」の範囲を広げて案件を探す

タイミングによっては、自分の"好き"に関する案件が見つからないときもあります。そんなときは"好き"の幅を広げてみてください。

例えば「料理が好き」という方なら、「料理」から「食」に範囲を広げてみると案件に出会える可能性が高まります。飲食店の紹介記事や食レポ記事など、料理の経験が役に立つ案件もあるかもしれません。

逆に、美容が好きで「美容」という大きいジャンルで案件を探している方は「スキンケア」「ヘアケア」「ダイエット」「脱毛」など細分化して探してみるのもおすすめです。



「好き」を仕事にしたら、仕事も趣味ももっと楽しくなった

会社で働いていると「仕事」と「プライベート」はきっちり分けている、というケースが多いでしょう。とはいえ、好きなことを楽しんでいる時間にも「明日から仕事か…」と暗い気持ちになったことはありませんか。

私自身、フリーランスのWebライターになってからは「仕事」と「プライベート」の境目があまりなくなりました。好きなジャンルの記事を執筆しているときは、仕事と言えどもテンションが上がります。プライベートでの推し活中に「これは記事にできる!」とアイデアが浮かぶこともあります。

また、休みの日を自分で設定できるので趣味の時間を確保しやすく、仕事も趣味もより楽しめるようになりました。



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音月さんは「宝塚歌劇団」という"好き"を通して、Webライターとしての活動も楽しまれているようですね。

「好きなことを仕事にしたいけど…」と不安に思っている方も、まずは自分の"好き"にとことん向き合い、"好き"に関わる案件を探してみてはいかがでしょうか。「こんな案件があるんだ!」と心を動かされる出会いがあるかもしれません。







▶プロフィール
音月りお
Z世代のフリーランスWebライター。エンタメコラム、Webニュース、SEO記事など幅広いジャンルを執筆しながら推し活に邁進中。舞台観劇や芸術鑑賞、読書が大好き。







文=YY