LEXUSが協賛する国際クラシックカー連盟公認のラリーイベント「La Festa Primavera 2024」が4月19日〜22日の4日間で開催された。記念すべき15周年という節目にあたり、La Festaの第一人者である増田晴男さんや長年出場している参加者に魅力を聞いた。

LEXUSが協賛する国際クラシックカー連盟公認のラリーイベント「La Festa Primavera 2024」が4月19日〜22日の4日間で開催された。記念すべき15周年という節目にあたり、La Festaの第一人者である増田晴男さんや長年出場している参加者に魅力を聞いた。

15周年を迎えた記念大会

神聖で荘厳な雰囲気に包まれた名古屋市の熱田神宮に、今年も宝石のようなクラッシックカーが51台集結した。

毎年、春と秋に開催される日本を代表するクラシックカーのラリーイベントのLa Festa。

LEXUSは、La Festaの趣旨に共鳴し、クルマ文化やオーナーのクラシックカーへの愛、互いのクルマをリスペクトし合う想いに敬意の気持ちを表し、2012年よりこのLa Festaに協賛している。

La FestaをサポートしたLEXUSのクルマ

イタリア語で「春」を意味するPrimaveraを冠したLa Festa Primavera。2024年は4月19日〜4月22日の4日間の日程で開催された。

今年のコースは、2府6県を走行するルート。スタート地点である愛知県名古屋市の熱田神宮で安全祈願を執り行い、トヨタ産業技術記念館(愛知県名古屋市)や伊勢神宮(三重県伊勢市)、伝統的な宿場町の町並みを遺す熊川宿(福井県若狭町)、国宝に指定されている彦根城(岐阜県彦根市)などを通過し京都府の岡崎公園が終着地点となった。

La Festaは、ただ史跡や施設を巡るだけではない。クラシックカーで約1,200kmという壮大な距離を走り切ることに加えて、予め決められた短い区間距離を、いかに決められた時間で正確に走行することができるかを計測する、モータースポーツとしてのPC競技が設けられている。

見た目には優雅なイベントに映るかもしれないが、参加者にとっては過酷なラリーそのもの。そして、その道のりでの出会いを心から楽しんでいる。

今年は、2009年からスタートしたLa Festa Primaveraが15周年を迎えた。この節目にあたって、La Festaの第一人者である、株式会社フォルツァ代表取締役の増田晴男さんや長年出場している参加者にお話を伺った。

日本の自動車文化に新風を吹き込む

増田晴男さんは、フジテレビジョンに事業部長として勤務していた頃、イタリア本国で行われていたMille Migliaを視察し、1992年にはフジテレビジョンでの番組企画の中心となって、Mille Migliaを日本へ招致した。

株式会社フォルツァ代表取締役 増田晴男さん

その際、ヨーロッパやアメリカから空輸された50台のクラシックカーと、日本で手配された10台が参加して、総勢60台のクラシックカーで日本版のMille Migliaである「La Festa Mille Miglia」が開催されたという。

その後、増田さんは、フジテレビジョンから独立し、自らの手でLa Festa Mille Migliaを継続していくことを決意。国際クラシックカー連盟から正式に公認を受け、1997年から「La Festa Mille Miglia」を、2009年からは今回のイベントである「La Festa Primavera」を開催し続けてきた。

増田さんはLa Festaについてこのように話した。

「家族」「仲間」「クルマ」と過ごすかけがえのない時間

参加者の中には、La Festa開催当初から参加している方たちがいる。側から見ていると、その魅力は、風光明媚な日本の名所を巡ることなのかと思っていた。

しかし、それぞれの参加者にお話を伺うと、口にするのは必ずLa Festaに関わる「家族」や「仲間」、そして「クルマ」の話だった。

まずは、今年のLa Festa PrimaveraのPC競技では全日程でトップの成績をおさめ、総合成績でも優勝を果たした竹元京人さんにお話を伺った。竹元さんは、La FestaのPC競技で今回のみならず何度も優勝を飾っているスペシャリストでもある。

チェックポイントのトヨタ産業技術記念館を通過する竹元さん
竹元さん
竹元さんの愛車
竹元さんの愛車

山崎剛さんもまたベテラン参加者の一人だ。元々はクルマのイベントに参加するタイプではなかったそうが、今ではLa Festaが毎年の楽しみになっているという。

チェックポイントに向かって運転中の山崎さん
山崎さん
山崎さんの愛車(右)
山崎さんの愛車

山崎さんの隣にクルマを停めていた瀧川弘幸さんは、山崎さんとはLa Festaで知り合った大親友だという。

運転中の瀧川さん
瀧川さん
瀧川さんの愛車
瀧川さんの愛車

美しく素晴らしいクラシックカーは、走らせてこそ、そして、受け継いでこそ、価値がある。

La Festaがここまで長く続いてきた理由も、きっと参加者と主催者の想いが一体となって、このイベントに宿っているからに違いないと感じた。

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