秋といえば食欲の秋。もうすぐ新米の季節でもありますね。
友人宅でいただいた土鍋ごはんがとてもおいしくて、ついに我が家もデビューしました。
炊飯器に劣らない手軽さを追求

土鍋でごはんを炊くと聞くと、火加減が難しい、吹きこぼれる、焦げる、などなどコツを得ないと上手に炊けないイメージ。
実際に家にあるふつうの土鍋で炊いたことがあるのですが、がっつり吹きこぼれてコンロが水浸しになってしまいました…。
こちらの「かまどさん」は、炊飯器のスイッチ1つで炊けてしまう時代に、「火加減なしで吹きこぼれない、手間いらずでおいしいごはんが炊ける土釜」を目指してつくられたアイテムなのです。

本体・上ブタ・中ブタの3つのパーツからできています。
絶対必要だと思っていた火加減調整がいらないなんて、それなら炊飯器歴何十年の私にもできるかもしれないと購入を決断しました。
伊賀焼の伝統と技術を継承する「長谷園」

かまどさんをつくるのは、天保3年(1832年)から続く伊賀焼の窯元「長谷園」。
伊賀の土は耐火性が高く、江戸時代より直火で使用する土鍋や土瓶などがつくられていたそう。

呼吸する土とも呼ばれ、火にかけるとじっくり熱くなったあと沸き立ち、一度蓄熱するとなかなか冷めない性質があるため、昔からプロの料理人の間では「炊飯に最適」と好評だったのだそうです。
ただし、それはあくまでもプロの感想。
現代の家庭のふつうの食卓で毎日気軽に使えるように、老舗窯元の知恵を技術を結集して生まれたのが「かまどさん」なのです。
本当に火加減いらず

さっそく炊き方をご紹介します。

1. お米を研いで5分ほど水を切ったら、分量の水とともにかまどさんに入れて20分浸水させる
いつも2合炊くので360mlのお米に対して水400mlとなります(お米と水の分量は付属の冊子に掲載されている表で確認できます)。

2. 中ふたと上ふたの穴の位置が直角になるようにふたをセット

3. 中強火にかけて炊く
吹きこぼれないかな? と火加減が気になるところですがそのままでOKです。
どうやら「はじめチョロチョロ中パッパ」を、土鍋が勝手にやってくれているようなのです。

4. 勢いよく蒸気が出てきたら火を止めて20分蒸らす
たったこれだけです。

つやっつやでふっくら、お手本みたいなおいしいごはんが炊けています。
どうでしょうか。これならできそうな気がしてきませんか?
食卓にそのまま出しても良し

かまどさんは通常の土鍋よりも高さがありますが、その分直径は小ぶりです。
そのおかげで食卓に出してもそれほど場所をとらず、土鍋があるとおかずもおいしそうに見えます。

おかわりし放題です。キッチンに出しっぱなしでも気になりません。
炊飯器より時短

かまどさんで炊く場合、お米を研いでから炊き上がりまで約50分ほど。
炊飯器の通常炊飯モードが60分だったので、時短にもなっています。
火加減調整も吹きこぼれもなしのうえに、とびっきりおいしいごはんが炊けて、時短にもなる…。
もう切り替えない理由が見つかりません。

さらにうれしいことに、長谷園ではパーツごとの販売も行なっています。
中ブタだけ割れてしまったなんていう時も安心ですね。
ちなみに、わが家はかまどさんをお迎えして数日で炊飯器を手放しました。
執筆・撮影: sato/Source: Amazon
ROOMIEより転載(2023.9.14公開記事)