何の偏見も妬みもなく、「人から好かれる」ってとても素敵なことだと思いませんか?

好かれようとして一生懸命になるのはツラいですが、人に合わせるのではなく、自分という個性を発揮して「好かれる人」になれるのであれば、悪くはないですよね。

そんな方法を説いたのが、人財プロデューサー・岡崎かつひろさんの著書『すぐできるのに99%の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ(KKロングセラーズ)

その中から、人間関係や仕事、恋愛、お金の悩みから解放される「好かれるヒント」を紹介します。

「好かれる」は人間関係をスムーズにするスキル

「近くの人とすれ違いが多く、なんとなく孤独な感じがして悩んでいる……」「もっと円滑に仕事がしたいけど、周りの人に理解されていない感じがする……」(中略)

そんなあなたのために、この本を書きました。

(『すぐできるのに99%の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』はじめに)

「誰からも好かれたい」とまではいかなくても、周りの人ともう少しスムーズにやっていけたら…。本書はそう願う人に向けて書かれた一冊。

「気難しいけれど仕事ができる人」と「優しく近づきやすく、仕事もできる人」だったら、どちらと一緒に仕事がしたいですか? 圧倒的に後者ですね。そう思われる人たちの共通点は「好かれている」ということと岡崎さん。

本書によれば、好かれることで以下のようなこともあるそうです。

  • ちょっとの努力でも大きく評価される
  • 困るとすぐに周りが助けてくれる
  • 失敗しても笑って済まされる

「自分は1人でやっていける」なんて肩肘張らずに、ぜひ好かれるヒントを探ってみましょう。実際にどんなことを心がければいいのでしょうか。

人のいいところを見て、自分から好きになること

本書では、考え方・話し方・空気の作り方・仕事の進め方といった視点から「好かれる人」になるコツを55も紹介しています。

今回はその中から3つを選んでみました。

1. 好かれる人は皆、自分から好きになる

返報性の原理」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「いいことも悪いことも、やったことはやり返される」という法則です。

悪口を言われたら相手の悪口を言いたくなるように、褒められたら褒めたくなりますし、優しくされたら優しくしたくなるもの。同様に、人にいい印象をもったぶん、相手からもいい印象を持たれるということになります。

一番いい方法は「人のいいところを見ること」と岡崎さん。どんな些細なことでもOKです。ただ見るのではなく、意識していいところを見ること

人のいいところに目がいくようになったら「褒める」ことも効果的。「今日のネクタイ、いいですね」ぐらいからでも口に出してみましょう。

2. 「すみません」を「ありがとう」に変える

「すみません」は、お礼にもお詫びにも使える便利な言葉。しかし、相手に「謝らせるつもりなんてなかったのに…」などといらぬ配慮をさせてしまうこともあります。

それに、感謝の気持ちを持っているときには、愛情ホルモンといわれる「オキシトシン」や、精神を安定させるといわれる「セロトニン」が分泌されているのだとか。

感謝された人はうれしい気持ちに、感謝の気持ちを持った人には幸せな神経伝達物質が分泌されて、どちらにもいいことがあるのです。

最強なのは、何がなくても感謝の気持ちを持つ「普遍的感謝」だとか。誰かに何かをしてもらったときだけでなく、日々の小さなことにも感謝してみましょう。

3. 好かれる人は「共感力」を大事にする

人と会話をするとき、私たちは「話の内容」とともに「相手の感情」を理解しようとしているのだそうです。

せっかく相談を持ちかけてくれたのに、相手の感情も読み取らずに「世間的には…」とか「僕にも経験があります」なんて返事をしてしまったら、「好かれる人」への道は遠ざかってしまうかもしれません。

好かれる人たちの共通点は「共感力」。難しいことはありません。ところどころで相手の気持ちを確認すればいいそうです。

「それは大変な思いをしましたね」「きっとうれしかったのではないですか?」「悲しい気持ちになりますよね」といった具合です。

(『すぐできるのに99%の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』109ページ)

そうしていくうちに、人の気持ちがわかるようになり、次第に共感力が身につけられていくそうでする。


いかがでしたか? これらの3つはほんの一例ですが、どれも好かれるために人目を気にするわけでもありませんし、無駄に「いい人」を演じているわけでもありません。3つとも「こんな人が近くにいたらいいな」と思わせることばかりです。

この簡単なことで好かれる人になれることを「99%の人は知らないだけ」と岡崎さん。

「好かれるために」と思うとちょっと抵抗があるという人も、人のいいところを見て、感謝をし、相手の気持ちに共感するというコミュニケーション術と思えば、すぐにでも試せるのではないでしょうか。

──2023年5月26日の記事を再編集のうえ、再掲しています。

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Source: KKロングセラーズ