アップルのCEOであるティム・クックはデュア・リパとのポッドキャスト収録に臨みました。
その中で、リパはクックに日課について教えて欲しいと頼みました。特に驚くような内容ではなかったのですが、その中にすべてのリーダーが毎朝の習慣にすることを検討すべき、特筆すべき習慣がありました。
ティム・クックが毎朝している習慣
「朝起きて最初の1時間はメールに費やしています」とクックは答えました。
信仰のようにこの習慣を続けています。お客様からも、従業員からもたくさんのメールが届きます。
お客様は、アップルのどんなところが気に入っているか、どんなところを変えてほしいと思っているかを教えてくれます。
従業員からはアイデアが得られます。コミュニティが何を感じているかを理解するという点から考えると、これが正攻法なのです。
念のためにお話ししておきますが、あなたもメールを読むことに一時間を費やしましょうと推奨しているわけではありません。
クックもそうだと思います。実際、朝一番にiPhoneをチェックすることは、多くの調査によれば、一日をはじめる上で最も健康的なやり方ではありません。
そして、クックの言葉の中では、iPhoneについてはなにも触れていません。ただ、メールを読むために1時間を費やしていると語っているだけです。
クックはiPadを使っていることがよく知られていますが、アップルが発売を予定しているVision Proヘッドセットのプレリリース・バージョンを利用しているのかもしれません。
メールで読むべきは、従業員・お客様の声
注目すべきことは、クックが中国の工場で発生した製造上の問題に関するメールを読んでいるわけではないということです。
そういう問題に対応する時間は後にいくらでもあります。
クックは非常に具体的な目的をもって、メールを読むために一時間を費やしています。お客様からと従業員からのメールを読んでいるのです。どちらもクックにとって重要なステークホルダーです。
一日のはじめに、お客様とチーム・メンバーの声を聞くことで、本当に重要な事項に集中できるようになります。そうすることで、一日を通して何を行わなければならないかフレーミングできます。
メール確認後にするもう一つの習慣
メールを一時間かけて読んだ後、クックはジムで一時間過ごすのだそうです。「出社する前に、ワークアウトに行きます。」とクックは語っています。
ジムでは一時間ほど運動しますが、たいていは筋力トレーニングです。その間、仕事は一切行ないません。電話をチェックすることもありません。ワークアウトに完全に集中します。
繰り返しますが、クックの習慣から学ぶべきことは、地上で最大の会社を経営する人物と同じように、生産性を高めるためにジムで一時間、運動しなければいけないということではありません。
ティム・クックから学べる、結果を出すために意識すべきこと
自分の時間をどう使うかを意識して考えるべきだという点が大切なのです。
自分の健康状態に集中するために時間を使いたいのであれば、iPhoneはジム・バッグに入れておくほうがいいでしょう。そうすれば、不要な注意散漫を避けることができます。
何であれ一日の最初に行なうことによって、その日の残りの調子がどうなるかが決まってしまいます。
それが、この話から学ぶべき点です。何に集中し、何に関心を持つかが決まってしまうのです。
クックが一時間かけてメールを読むことから一日をはじめているのは、アップルが作る製品がお客様に与える影響や、どうすれば製品がもっと良いものになるかという従業員のアイデアに集中したいためです。
これこそが、すべてのCEOが習慣とすべきことです。お客様や従業員の声に集中しなければ、最も重要なことに疎くなって、それに気付くこともできなくなります。
「コミュニティが何を感じているかを理解するという点から考えると、これが正攻法なのです」とクックは語っています。
この習慣は誰にとっても時間の無駄遣いとはならないはずです。
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