本日3月23日(日本時間)に発表されたNothingの「Nothing Ear (2)」。アクティブノイズキャンセリングや、ユーザーの聞こえ方に合わせて音をパーソナライズする機能を備えた完全ワイヤレスイヤホンです。

一足先に製品を試し、その実力をチェックしました。

「新たなステージに入ったことを示す製品」

製品リリースに先がけて実施されたメディア向けのプレブリーフィングには、Nothing Technology共同創業者でマーケティング責任者のアキス・イワンジェリディス氏がオンラインで登壇。

同社のプロダクトとして、初の第二世代製品となるNothing Ear (2)について、「私たちの会社が新たなステージに入ったことを示す商品」と話します。

最初の製品であるNothing Ear (1)が発売されたときは30人ほどのエンジニアで開発を行なっていましたが、現在は170人にまで増え、より成熟したチームが開発に取り組んでいます。

Nothing Ear (2)について説明するアキス・イワンジェリディス氏

先代モデルとの違いは?

外観こそ先代モデルとさほど変わらないものの、構造や性能面では随所に改善が実施されています。

本体には11.6mmのカスタムドライバーを採用。さらに、スピーカーからユーザーの耳に音が届く際のスペースが広くなるようにすることで空気の流れをスムーズにする独自設計「デュアルチャンバー」によって、クリアな音を実現しています。

マイクやアンテナの位置にも改善を加え、風切り音の低減Bluetooth接続の安定性を実現したといいます。

そしてケースは、先代モデルに比べてサイズが一回り小さくなっています。これはユーザーからの要望をうけて実現されたもので、パーツの構成を見直すことで約30%の小型軽量化を行なったとのこと。

パッケージは、白地のシンプルな箱に製品画像がドーンとプリントされたデザイン。

お菓子の箱のようにツマミを引っ張って箱の周囲からピリピリと開けていくNothing製品ならではの構造で、開封するのがもったいなくなってしまいます。

自分の聞こえ方に合わせて音を調整してくれる!

さっそく使い勝手を試してみました。

平たい形状のケースはフタが大きく開く構造ですが、イヤホン本体はマグネットでケースにしっかりくっついているので、うっかり傾けても落ちることはありません。

音楽の再生/停止や通話応答、ノイズキャンセリングのオン/オフといった操作は、ステム部分を押すことで操作可能。

操作の割り当てはアプリからカスタマイズが可能なので、初期設定にはないボリュームコントロールを本体から行なえるようにすることもできます。

Screenshot: 酒井麻里子 via Nothing X

また、ユーザーの聴覚に合わせて音を調整してくれる「サウンドパーソナライゼーション」機能では、最初にアプリから簡単な聞こえ方のテストを実施。その結果に合わせて再生する音を調整してくれます。

Screenshot: 酒井麻里子 via Nothing X

ノイキャン性能も申し分なし

ノイズキャンセリングの性能はかなり優秀。

雑踏の中や鉄道高架下の騒音の大きな状況で試してみましたが、普段使っているAirPods Proと遜色ないくらいしっかり音をカットしてくれました。

外音を取り込む「トランスペアレンシー」モードは、屋外で強めの風が吹いている状況では風切り音が若干気になるものの、音の聞こえ方に大きな違和感はなく、ノンストレスで使うことができました。

さらに、ノイズキャンセリング性能もパーソナライズが可能。

アプリからチェックを行なうことで、ユーザーの外耳道の形状に合わせてノイズキャンセリング性能が最適化されます。

Screenshot: 酒井麻里子 via Nothing X

デュアル接続でストレスフリー。ビジネスユースも◎

地味に便利なのが、2台のデバイスに同時にペアリングできるデュアル接続に対応していることです。

移動中はスマホと接続して音楽やポッドキャストを聞くのに使い、自宅ではノートPCにつないでオンライン会議で使う…といった場合でも、その都度接続し直す必要がないので、ストレスフリーに使えます。

Phone (1)からの充電も可能!製品同士の連携プレーがすごい

ノイズキャンセリングオフの状態で、本体のみで6.3時間、ケース併用時で最大36時間の連続再生が可能。USB Type-Cでの充電に加え、Qiワイヤレス充電にも対応しています。

さらに、Nothing Phone (1)本体のバッテリーからワイヤレスで充電することも可能

充電中の姿がかっこいいので、Nothing Phone (1)ユーザーなら充電がピンチの時でなくても試したくなりそうです。

コーデックは、ワイヤレスイヤホンで広く採用されるACC、SBCに加えて、ややマイナーではあるもののハイレゾ認証を受けているLHDC5.0にも対応。また、本体がIP54、ケースがIP55の防水防塵性能を備えています。

価格は2万2800円と、性能を考えるとかなり高コスパ。リアルで外出する機会が増え、そろそろノイズキャンセリング機能を備えたイヤホンが欲しいと考えている人にはよい選択となりそうです。

本日3月23日からNothing公式サイトとKITH TOKYOで先行販売(数量限定)が開始。一般の予約は28日から、30日には全国で発売開始の予定です。

Nothingのイヤホン「Ear (stick)」降臨! 性能とユニークさの絶妙なバランスが唯一無二【今日のライフハックツール】 | ライフハッカー・ジャパン https://www.lifehacker.jp/article/2210-lht-nothing-ear-stick/

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商品提供/Source: Nothing