車のタイヤには空気が充填されています。パンクのリスクがあるにも関わらず、今でもゴム風船のような仕組みを使い続けているのです。

その理由はカンタン。空気を充填したタイヤより乗り心地のいいタイヤは、まだ発明されていないからですね。

ウレタンフォーム等のクッション材を充填した自転車用のノーパンクタイヤなども登場していますが、乗り心地や軽快さの点において、エアタイヤを上回るメリットは獲得できていないのが現状です。

そんな「エア」が入った素材を靴のインソールとして使用したら、どんな履き心地になるでしょう?

この度、シューズの中敷き「エアポンプ搭載インソール」をお借りできることになり、1週間ほど試す機会がありました。その使用感をご紹介します。

独特な浮遊感

画像
Photo: 田中宏和

その名のとおり、エアポンプが搭載されているインソールについて、まずは率直な感想を書いておくと、数mmほど空中に浮いているような、ユニークな感覚は、ほかに代えがたいものがあります。

これは決して厚みの問題だけではありません。足が着地したとき、進行方向に働くベクトル(反作用)によって、エアクッションが前後方向にわずかに変形するところが、おそらく浮遊感の理由。

とにかく一度使ってみて欲しい、独特な感触があります。

エアクッションが足腰の健康を守る

画像
Photo: 田中宏和

このエアクッションによって、足腰の負担を軽減するというのが「エアポンプ搭載インソール」の狙いです。短い試用期間でしたが、実際にその実力の片鱗を実感することができました。

上の画像は、向かって左がエアを抜いた(1気圧の)状態、右がエアを目いっぱい充填している状態です。パッと見だけでは判別しづらいのですが、よく見比べていただくと、右のほうがセルが膨らんでいるのがわかるでしょう。

上の画像を見ながら、風船状のセルを足の下に敷いたときにどんな感触があるかを想像すると、何となく使用感がイメージできると思います。

弾くような反発感と、変形しやすい柔らかさの両立は、エアクッションならではのものです。

クッションの硬さは調節可能

画像
Image: 田中宏和

先ほどの画像で見ていただいたとおり、「エアポンプ搭載インソール」は、内蔵されたエアポンプによってクッションの強さを自由に調節できます。

好みの硬さにセットできるところも、一般的なウレタン製インソールにはない特長ですね。

一応デメリットを書いておくと、車や自転車のタイヤにときどき空気を注ぎ足す必要があるのと同様、「エアポンプ搭載インソール」もエア圧の管理が必要という点は、少々手間だと言えます。

公式によると、約20日使用後にエアを再充填するように推奨されています。エアが抜けた状態で使い続けると、素材同士が擦れてパンクしてしまう可能性があるとのことなので、定期的なメンテナンスを忘れないようにしましょう。

改良された高い耐久性

画像
Photo: 田中宏和

もっとも、今回machi-yaでプロジェクトを公開している「エアポンプ搭載インソール」は、前回リリースしたバージョンに改良を加えたもの。

改良ポイントは、材質に強化TPUを採用したところ。これによって、きちんとメンテナンスさえしていれば、長く愛用できる耐久性を獲得しています。

動きの激しいスポーツでハードに使っても、問題なく機能を維持できるとのこと。実際に、ストップ・アンド・ゴーを繰り返す動きをしてみましたが、特に問題を感じることはありませんでしたよ。

手洗いによるウォッシャブル仕様

画像
Photo: 田中宏和

そもそもインソールは、定期的に洗っておかないと臭いが気になるもの。半月に1回程度洗うことにして、その都度エアを再充填するというルーティンを構築するのは、オススメの管理方法。

ただし、手洗い必須となっているので、コインランドリーなどに設置されているスニーカーランドリーを使うときには外しておく必要があります。この点にはご注意を。


肉厚の柔らかいウレタンフォームでも、足腰への負担を軽減する効果は得られるはずですが、エアクッションならではの柔らかく変形する感覚は、ほかにはない独特なもの。

新生活で使いはじめた履き心地の硬い革靴に悩まされている人から、スポーツのケガ予防まで。ぜひ試してみて欲しいアイテムに仕上がっています。

Photo: 田中宏和

Source: Machi-ya