革靴は長く履いていると、どうしても汚れや細かな傷が気になるようになる。

靴をクリーニングに出すと使えない時間ができる上、受け渡しをする手間に、料金もかさむ。帰宅後に自宅の玄関でさっとケアして翌朝には使える、というのが理想だ。

長らくクリーニングに頼らない革靴のセルフケアを模索して、このアイテムにたどり着いた。

泡で革靴を丸洗いする

Collonil クリーンケア

「Colonil clean care」は、プッシュタイプの靴のクリーニング+コンディショニングフォーム。

コレが靴の手入れのストレスを一気に減らしてくれた。

キャップ付きで漏れの心配もない

Collonilはドイツでは知らない人はいないほどのシューケアブランドだ。100年以上国内の革ケア用品のトップシェアを誇る。

同時に、質を落とさず環境負荷の少ない製品を作ろうと研究し続けているメーカーで、同製品でも数年ごとに成分や内容物がブラッシュアップされているそうだ。

一本でデイリーケアが完結

濃密な泡で負担をかけずに洗うことができる。

この製品の最大の特徴は、泡で出るため液状のクリーニング剤よりも汚れを落としやすい点にある。

また、揮発しやすいため乾燥までが早く、革の水濡れによるダメージや変形を最小限に抑えながらケアすることができる。

革靴を長く使うためには、履いたあとに汚れをなるべく早く落とすことと、汚れを落とした革を保湿する必要がある。クリーン&ケアとあるように、これは1本でそのどちらも担ってくれるので大幅な時短になる。

革を保護する成分も含まれているため、汚れを落としながら簡単な革靴の保湿が可能というわけだ。

使い方は簡単で、革靴の大まかな汚れや埃をブラシで落としたらこの製品を布にプッシュし、軽く擦って汚れを落とす。あとは陰干しして乾かすだけでよい。

一つ問題があるとすれば、後述するように多数の素材に対応するためか、デイリーケアはともかく、コレ一つで完璧な状態になるほどのケア効果は期待できないことだ。

新品やエナメルの革ならば十分かもしれないが、筆者の革靴は長年履いて傷や色抜けが多い。コレで汚れを拭き取った後に、週に2回程度靴墨やミンクオイルを塗ることで保湿を強化している。

さまざまな素材に対応

クリーンケアで汚れを落とした後。

革靴に一般に使われるスムースレザーだけではなく、スウェードやベロアなどの起毛皮革、合成皮革やゴアテックスなどの防水透湿素材の掃除にも使える。

さまざまな素材に対応しているので、革製の鞄や汚れやすいが洗いにくいソファ、ゴアテックスの上着などの手入れにも使える。

そのため、靴のケアをそれほど頻繁にやらない人でも使いきれない心配が少ない。

家に帰ってすぐにサッと革靴の汚れを落とすだけで完結するこのアイテムのおかげで、革靴のケアがとても楽になり、仕事でもプライベートでも足元のストレスがグッと減った。

執筆・撮影:幸田詩織

Source: Colonil

Business Insider Japanより転載(2024.03.19)