【毎日書評】メンタルの強さは「眼」で決まる。脳科学が教える新しい心の鍛え方
ライフハッカー[日本版]6/20(金)9:17

ライフハッカー[日本版]
「メンタルが強い」という表現に対しては、「我慢強い」「ポジティブである」「根性がある」というようなイメージを持たれる方が多いかもしれません。しかし、『メンタル強めになる習慣』(松島雅美 著、フォレスト出版)の著者によれば、それはあくまでメンタルの強さの一部。
実際にはメンタルが強い人ほど、緊張や不安を感じたときに状況を正しく判断し、適切な行動を選び続ける力を持っているのだそうです。また、本当に“メンタル強め”な人は、ポジティブかネガティブかに関係なく広い視野を持ち、状況に合わせて自分の意思で行動することができるようです。
では、どうすればそんな自分になれるのでしょうか?
この問いに対して著者は、「眼」が重要なのだと答えています。眼を鍛えると、ものの見方と頭の使い方のバリエーションが増え、思考の柔軟性が高まるというのです。そこで目を鍛えるために著者が提唱しているのが「メンタルビジョントレーニング®︎」。
視覚機能を鍛えながら頭の使い方のバリエーションを増やし、思考の柔軟性や問題解決能力を高める新しい方法なのだといいます。
【メンタルビジョントレーニングの特徴】
① 心理学・脳科学の視覚に関する研究をもとに構築されたメソッド
② メンタルコントロールは「気の持ちよう」ではなく、固定観念にとらわれず、多様なアプローチができる力を育てる
③ 視覚機能を鍛えることで、学習・運動能力、コミュニケーション力の土台を整える(「はじめに」より)
メンタルビジョントレーニングはアスリートの世界をはじめ、都内私立高校の必修科目に導入されるなど幅広く活用されているそう。ビジネスシーンでも「集中しやすくなった」「視野が広がり焦ることが少なくなった」などの声が多いのだとか。
とはいえ、「なぜ眼なのか?」はやはり気になってしまうところ。そこで第2章「“心”ってどこにあるの? 意外と知られていないメンタルの新事実」のなかから、重要なポイントをピックアップしてみることにしましょう。
メンタル強めな人は“眼”が違う
なにか困ったことや嫌なことがあったとき、メンタル強めな人は「この状況をどう捉えれば、別の選択肢が見えてくるのだろうか?」「この問題は全体のなかでどんな位置づけなのか?」とすばやく“視点を変えて”考えるもの。
たとえば仕事でミスをしたとき、「もうダメだ、最悪だ」と落ち込むのではなく、「こうすれば問題は最小限に抑えられるかもしれない」「いまのうちに対策を考えておけば、次はもっとスムーズにできるのでは?」と、別の視点から捉えなおすわけです。
このように視点を変えることで、困ったことや嫌なことも前向きに乗り越えやすくなるということ。結果として、ポジティブな時間を多く確保することができるようになるからこそ、「メンタル強めな人は“眼”が違う」のだと著者は主張しているのです。
すなわち、ここでいう「眼」とは“ものの見方”のこと。そして重要なのは、見え方や、見えたものを理解するスピードなどは人それぞれだという点です。
たとえば、上司が部下に、「さっき図面を見せたよね。あのとおりにやってほしかったんだけど、どうしてできなかったの?」と言ったとき、部下は、図面そのものは見ていても内容を正しく理解できていなかった可能性があります。
つまり、「見えていること」と「理解できていること」は別なのです。(71ページより)
このような“ズレ”があると、仕事の指示がうまく伝わらなかったり、コミュニケーションの齟齬につながったりすることもあるのです。(68ページより)
脳で判断して初めて「見えた」ことになる
なお、ここで著者は「視覚機能」に触れています。
視覚機能とは、「視力がよい」ということだけではなく、目で見えた情報を脳で処理し、適切な行動につなげる一連の流れを指すもの。
この流れがスムーズに働くことで、状況判断や動作の正確さが向上し、日常生活や仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えるというのです。
たとえば、仕事に関係する視覚機能には、次のような種類があるそうです。
◎眼球運動(文章を眼で追ったり、素早く目線を移動させる力)
◎空間認知(物事を俯瞰し、多角的にとらえる力)
◎周辺視(広い視野を活用して周囲の状況を把握する力)
◎ワーキングメモリ(複数の情報を一時的に保持し問題解決に活用する力)
(72〜73ページより)
そしてこれらは、「メンタル強め」にも大きく関係する機能なのだそうです。
私たちは日々、勉強や仕事をしたり、食事や旅行を楽しんだりするなかで、眼からとても多くの情報を得ているもの。著者によれば、私たちが得る情報のおよそ8割は、視覚から入ってくるといわれているのだとか。
とはいえ、目に映っただけでは不十分。「見えた」といえるためには、次の3つのステップが必要なのだといいます。
ステップ①眼から情報を取り入れる
ステップ②脳でその情報を認識し、整理・判断をする
ステップ③判断に基づいて動作する
(73ページより)
この流れが連携して初めて、視覚機能が正しく働き、「見えた」ことになるということ。逆にいえば、単に眼から情報を取り入れただけでは、厳密には「見えた」とはいえないわけです。
しかし、この視覚機能がしっかり機能していれば、問題が起きたときにも視点を切り替えやすくなり、素早く対処できるということ。
そのため、ストレスや不快感を抱える時間を短縮できます。だからこそ、「見る力」を鍛え、「わからない」状態を減らし、不快な時間を短くすることが「メンタル強め」のカギになるわけです。(72ページより)
以後は「メンタル強め」に関する構造について、わかりやすく深い考察が展開されていきます。「メンタル強め」の考え方を身につけるために、活用してみてはいかがでしょうか。
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Source: フォレスト出版

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