俳優・大泉洋主演の映画『騙し絵の牙』と、プロ野球球団・阪神タイガースのコラボポスターが3月1日より関西の7劇場で掲出される。映画とプロ野球の異色ともいえるコラボについて、宣伝を担当する「松竹ナビ」(本社:東京都中央区)の関西担当者に企画の経緯を聞いた。

実は、こういった映画とアスリートや飲食店のコラボポスター、今までにも多く企画されているのをご存じだろうか。過去の例では、俳優・西島秀俊主演の映画『劇場版 MOZU』(2015)と大阪府のマスコットキャラ・もずやん、『TAXi ダイヤモンド・ミッション』(2019)と大阪のタクシー会社「さくらタクシー」とのコラボなど、作品の認知度を高めるべく工夫を凝らしたコラボポスターが数多く企画されてきた。

なかでも今回のコラボは、関西の宣伝担当者の愛から実現したのだとか。担当の鳩野さんにお話を聞くと、「個人的な話になりますが、私は子どもの頃から『虎党』でして。待ちわびていたシーズン開幕日と映画公開が同じ日に決まったというニュースを見た瞬間に、『公開日』『牙と虎』『大逆転が起こる同作と、昨シーズン2位に終わり大逆転を狙うタイガース』といった共通点が頭のなかで見事に合致したんです」と明かす。

そこからはとんとん拍子で決まったそうで、「映画のポスターがだんだん虎選手の顔に見えてきて(笑)。すぐにタイガースさんに打診したところ、まさかのご快諾をいただきました。個人的には大好きなタイガースとコラボという密かな夢が叶った瞬間でした」と興奮気味の鳩野さん。

本来であれば2020年6月に公開されるはずだった同作だが、コロナ禍で公開が延期。公開日と作品の面白さを伝えるにはどうすればいいか思案していたなかでのひらめきだったといい、「映画とプロ野球という畑違いの業界ではありますが、いろいろと大変な年になった2020年を取り戻すべく、ともに盛り上げていければ!」と思いを語った。

ポスターについてこだわりについて尋ねると、「タイガース指揮官・矢野監督の位置は、雑誌の指揮官である編集長・速水(大泉洋)の位置と決めておりました! 監督は笑顔が素敵なお方ですが速水同様、頭のなかでは勝利に向け色々なことを考えていると思いますので・・・」と、ファンならではのこだわりが。

続けて、「映画ポスターとの類似性を持たせたコピーやレイアウトに加え、タイガースの今期スローガン『挑む超える頂へ』を入れるなど、タイガースファンとしても開幕に向けてより気持ちが上がるようなデザインを意識しました」と、担当者という立場だけでなく、タイガースファンならではの目線も取り入れたという。

最後に、「今回のコラボをきっかけに、タイガースのニュースを見たときに同作を思い出してもらえたら・・・、もちろんその逆も然りです。互いに開幕に向けエンジンフル稼働で突き進んでいけたら」と意気込みを語ってくれた。

3月26日に公開される同作は大泉洋を主演に、佐藤浩市、松岡茉優、木村佳乃、リリー・フランキーなど豪華キャストが勢揃い。窮地に立たされた大手出版社を舞台に、それぞれの思惑が交錯する騙し合いバトルをコミカルに描く。

コラボポスターが掲出される劇場は、「大阪ステーションシティシネマ」(大阪市北区)「なんばパークスシネマ」(大阪市浪速区)「MOVIX八尾」(大阪府八尾市)「MOVIX堺」(大阪府堺市)「MOVIX京都」(京都市中京区)「神戸国際松竹」(神戸市中央区)「MOVIXあまがさき」(兵庫県尼崎市)の7カ所。(C)2021「騙し絵の牙」製作委員会 (C)阪神タイガース