宝塚歌劇団出身で女優・八千草薫(やちぐさかおる)さんの肖像画『婦人像』複製パネルの除幕式が「宝塚ホテル」(兵庫県宝塚市)で11月29日におこなわれ、雪組トップコンビ・彩風咲奈(あやかぜさきな)と朝月希和(あさづききわ)が参加した。

1947年に入団、清純派の娘役として人気を得て、数々の映画や舞台で女優として活躍した八千草さん(2019年死去)。今回ロビーに展示されるのは、そんな彼女の25歳当時の姿を神戸市出身の洋画家・小磯良平(1903〜88年)が描いた作品だ。

宿泊客らが見守るなか、彩風と朝月は凜とした表情で除幕セレモニーに臨み、現れた肖像画を目にすると笑顔をのぞかせた。同作品を所蔵する「神戸市立小磯記念美術館」(神戸市東灘区)の岡泰正館長は、「八千草さんの純粋さを的確にとらえている。小磯が気に入ってアトリエに置いていた作品です」と見どころについて語った。

同作品が展示されるロビーには、大劇場で使用された小磯画伯による原画の緞帳もあり、歌劇団出身・憧花ゆりの支配人は、「この緞帳はホテルにとってなくてはならない存在です。そんな小磯画伯と宝塚歌劇、そして宝塚ホテルとのご縁のなか、またひとつ、小磯画伯と宝塚歌劇をつなぐのがこの肖像画。ホテルの新たな象徴として、お客さまの夢のつづきとなって響き合うことを願います」とコメントした。

また、2022年の1月31日までは、八千草さんの宝塚歌劇団現役時代やテレビドラマなどで活躍していた頃の写真やトロフィーも飾られる。

取材・文・写真/塩屋薫