連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK朝ドラ)で、二代目ヒロイン・雉真るいを演じる深津絵里が、朝ドラ出演への思いや自身の役柄について語った。

■ るいの「でこぼこ」した感じがうまく出せたら

朝ドラ史上初となる3人のヒロインたちが生き抜く姿を描く同作。二代目ヒロインを演じることを決めた理由について、深津は「3人のヒロインで100年の物語をつくりたい」というチーフプロデューサー・堀之内(礼二郎)さんの強い気持ちと、藤本有紀さんの脚本にすごいものを作ろうとする迫力を感じたので、『私に何かできることがあれば』と思いお引き受けしました」と振りかえる。

いざ撮影が始まると「なんでもっと冷静に考えなかったんだろう(笑)」と思ったといい、「改めて藤本さんが描くキャラクターやストーリーに『とんでもないものを引き受けてしまった』と今さらドキドキする毎日です。でも岡山編のみなさんが、あの波乱に満ちた大変な物語を心を込めて演じられている姿を見ていたら、ここで私が『どうしよう』なんて言っている場合じゃない。きちんとひなた(川栄李奈)にバトンを届けなければいけないと、全力で撮影に臨んでいます」と、気を引き締めたという。

るいを演じるにあたり意識したこととして、「るいは、見ている方々が同じ気持ちで寄り添ったり、自分と重ね合わせるのがすごく難しいキャラクターなので、そこは繊細に考えなければいけないですよね。それに、喜怒哀楽を上手に表せないので、彼女の感情の揺れを、どれくらい表現するべきなのかも気をつけています。るいの生い立ちや育ってきた環境を考えると、年齢よりも大人びた面がある一方、どこか抜け落ちた子どもっぽい面もあるのかなと思いました。そんなるいの、でこぼこした感じがうまく出せたら」とコメントした。

■ 初日のシーンでは村田さんとマリさんが見守ってくれた

上白石萌音演じる安子編の最終回に登場し、12月23日放送の第39回からスタートした深津絵里のるい編。18歳まで育った岡山を飛び出し大阪へやってきたるいは、ひょんなことからクリーニング店で住み込みで働くことになり、個性豊かな大阪の人々と出会っていく。

印象に残っている場面として、「竹村クリーニング店の平助さんと和子さんご夫婦と会って、初めてお茶の間でお煎餅をいただくシーン」を挙げた深津。「すごく緊張しました。というのも、それがるい編の初日に撮ったシーンだったんです。岡山にいた十何年間で、きっとるいの心はとっても固く閉ざされていて。本当の気持ちをなかなか表さなかった女の子が、全く見ず知らずのお宅にあがって、あたたかさに触れ、心を開放する。私の感情がうまくコントロールできなくて、 何テイクもやらせていただいたんです」と、当時を振りかえる。

「それを、(竹村夫妻演じる)村田雄浩さんと濱田マリさんのお2人が見守ってくださいました。 言葉ではなく、私たちはここにいるから大丈夫だよっていう空気を作ってくださって。ご迷惑をかけたと思うんですけれど、そのつまづきみたいなものがあったからこそ、一気にお2人との関係を作れたような、みんなで手を取り合えた気がしてとっても大事なシーンだったなと思います」と明かした。

最後に視聴者に向け、深津は「安子編からずっとこの作品を見守ってくださっている視聴者の方々に、ひなたの最後までを見守っていただけることが私の願いです。今放送中のるいの時代のエピソードが、ひなたの時代に紡がれていきます。次はひなたの気持ちに寄り添って、毎朝この物語を楽しんで見ていただけたらうれしいです」と呼びかけた。

『カムカムエヴリバディ』の放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。第13週(1月24日〜28日放送)では、るいと大阪に戻ってきた錠一郎の関係が大きく変化していく。