日本を代表するエンタテインメント集団・劇団☆新感線が、生田斗真と中村倫也を迎えた新作時代劇『バサラオ』を上演する。5月17日に生田と中村、座長で演出のいのうえひでのり、看板俳優の古田新太の4人が出席した会見が大阪市内でおこなわれ、作品への意気込みや互いの印象などが語られた。

幕府と帝(古田)が対立する島国で、美貌を武器に天下取りを狙うヒュウガ(生田)と、彼の軍師となった元密偵・カイリ(中村)の活躍を描くという、新感線にとっては久々のピカレスク・ロマン。生田と中村は、宮藤官九郎を脚本に迎えた2016年の劇団本公演『Vamp Bamboo Burn〜ヴァン・バン・バーン〜』以来の、2度目の共演となる。

生田は当時を振りかえり、「一緒にご飯を食べるたびに『俺、どうやったら売れるかな?』って言ってました(笑)。その名前がとどろいてからは初めて一緒になるので、大きくなった背中とぶつかりあえるのが楽しみ」と期待を語ると、中村も「いや、売れましたね(笑)。斗真くん自身にはヒュウガの要素があまりなくて、悩んでるみたいなので『もっとやれ!』とけしかけるのが、僕の役割かなと。『大丈夫、あんたは美しい』と、耳元でずっとささやこうかと思っています」と、早くも良き相棒ぶりを見せた。

また記者から「お互いの顔の好きなところ」を聞かれると、中村は「薄くもなく濃くもなく、誰が見ても整っている顔ってめずらしい」、生田は「小動物のように愛くるしい、超絶なタレ目かげんがすてき」とそれぞれ回答。

意外にも2人とは新感線では初共演となる古田は、それを聞いて「おいらが今、日本でもっとも信頼ができる二枚目2人です。こいつら2人さえ出しておけば、地方公演も(席が)埋まるでしょう」と、彼らしいやんちゃな回答で、場を沸かせていた。

脚本は座付き作家の中島かずき、3人のほかには西野七瀬、粟根まこと、りょうなどが出演する。7月の福岡、8・9月の東京公演を経て、大阪は10月5〜17日に「フェスティバルホール」(大阪市北区)で上演。チケットはS席1万6500円、A席1万2500円、22歳以下2200円で、9月1日から発売開始。

取材・文/吉永美和子