再整備事業に伴って3月1日から本館のみの営業となる、スマスイこと「神戸市立須磨海浜水族園」(神戸市須磨区)。最後の通常営業日となる2月28日は、JR須磨海浜公園駅にも朝から親子連れ、若い男女などが、早朝から足早に向かう姿が見られた。

約3万の生物が飼育され、幼少の頃は遠足、課外授業で、青春時代は海水浴やデートで、ニューファミリーは行楽など、子どもから大人まで親しまれてきた神戸の人気スポット。28日は、営業時間を前倒しして、8時40分に開演し、11時の回のイルカライブは即満席に。

「今日が最終日だからいってみようかと」と訪れた家族や、「今の形のスマスイがなくなってしまうのは寂しいけれど、新しいスマスイも楽しみです」と話す30代女性らは、餌やりが人気の「ラッコ館」や「アマゾン館」などをゆっくりと鑑賞し、最後の思い出を求めてお土産ショップで楽しんだ。

中垣内浩園長は「1987年7月の開業以来、のべ4300万人のお客さまにご来場いただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。明日からは本館のみの営業となり、2年強の間営業を予定しています。2024年春には新たな水族館をオープンしますので、そちらも楽しみにしていただけましたら幸いです」とコメント。

また、人気アトラクションのひとつであるイルカトレーナー歴10年の川中雄基さんは、「小さな時に来られたお客さまが大人になり、親子や3世代で来園くださいました。須磨のイルカライブが愛されてきたこと、たくさんの方に勇気や感動を与えてきたことをひしひしと感じ、そこに携わることができる喜びを実感しています。今日は笑顔でお別れしたいです」と語り、最後のライブに挑む。

3月1日以降は、本館に「ペンギン広場」、世界の淡水魚の展示、スマスイの歴史を学べる「アーカイブコレクション」が加わって営業し、3月1日からの入場料金は700円。2024年に、宿泊施設も含めてグランドオープン予定。

取材・文・写真/いなだみほ