2024年9月、大阪の地下鉄「Osaka Metro」中央線で流れる列車接近・発車メロディが変更。運営する「大阪市高速電気軌道」(大阪市西区)が4月12日、試作メロディの3案を一般公開した。

長堀鶴見緑地線・ニュートラムをのぞけば、各路線で1989年より使用されている列車接近メロディ(発車メロディは1990年から)。2025年開催の『大阪・関西万博』に際し、会場に直接乗り入れできる新駅「夢洲駅」が中央線で開通することに伴い、刷新が決まった。

2023年には新メロディを手掛ける音の専門家たちによるプロジェクトチームが発足し、同年8月には第1回目の委員会を実施。数回にわたる会を経て、「分かりやすく 親しみやすい 大阪の歴史のうえに花開く 明るい未来が感じられる音」というコンセプトに基づく3案が決定した。

3案は終端の2駅(夢洲駅・長田駅)がある場所やその地域の特色を音色で表現したA案、終端駅の駅名のイントネーションをイメージしたB案、大阪発祥の伝統芸能・文楽で使われる三味線の音色をベースにしたC案となっており、市民からの意見を踏まえ、メロディの選定とブラッシュアップが進められる。

メロディは、「Osaka Metro」内の特設ページで5月31日の夜11時59分まで視聴でき、アンケートも同サイトにて受付中だ。

文/つちだ四郎