パスタとソースがなみなみと注がれ、表面をうめつくすほど黒胡椒がかけられた衝撃ビジュアル。グルメがこぞって食べた京都の名店の伝説カルボナーラが、緊急事態宣言中である5月31日まで、四条堀川にある「bubblegum.(バブルガム)」(京都市下京区)で復活し、話題を呼んでいる。

この「黒こしょうたっぷりのカルボナーラ」は2020年、人気絶頂のなか突如幕を閉じた四条烏丸のレストラン「sketch.(スケッチ)」のメニュー。ラーメン鉢のような器を使い、ひと皿につき生クリーム500ccを使うほどのボリュームで、SNSやテレビ、雑誌で拡散し、予約殺到のレストランとなった。

あまりにも人気になりすぎ、「うれしい反面、もっとほかのメニューを食べてほしいという想いも強くて。カルボナーラ頼りになって、クリエイティブな発想や仕事ができなくなる自分もいやで、1回壊して再構築することにしたんです」とオーナーシェフの廣瀬圭介さんは、突如閉店したのだ。

現在は、おだしとワインの店「ラクイイッカイ」や、2021年1月にオープンしたレストラン「bubblegum.」を運営。新店舗でもカルボナーラ復活を望む声が多く寄せられていたが、頑なに拒否してきたが、緊急事態宣言下でついに期間限定ながらも復活することにしたという。

「お世話になっている乳製品業者さんから生クリームの納品量が落ちていると聞いて。生クリームは賞味期限も短いし、力になれないかと思って復活を決めました」と、廣瀬さん。さらにコロナ禍のなかオープンした同店のことをカルボナーラをきっかけに知ってもらう狙いもあるそう。

4月23日にSNSでカルボナーラの復活を告知するやいなや、予約の電話が殺到。「1年半ぶりに食べられてうれしい」と言う声のほか「前の店は予約が全然取れなかったから、今回、やっと食べられた」という反応も多いそう。

1皿2200円。店前で並んで待つのはNGのため、事前の電話予約がベター。緊急事態宣言下のみの昼2時〜夜8時限定で、またもや幻の存在となりそうだ。場所は阪急大宮駅から徒歩約6分。

取材・文・写真/天野準子