和歌山・白浜で地元の人が通う店が並ぶ御幸通。その通りでもともと和歌山銀行が入っていた2階建ての古いビル「御幸(みゆき)ビルディング」(和歌山県白浜町)に素敵な店舗が集結している。

白浜メイドのアパレルブランド「jiji(ジジ)」と、6月から新たに屋上サロンをスタートしたリラクゼーションサロンの「Pole Pole(ポレポレ)」とともに移転したのが2018年。そして、長らく本屋がなかった白浜の地に「ivory books(アイボリー ブックス)」が2020年冬に仲間入り。ジャンルも全く異なる3つのお店は、いずれも白浜出身・在住の女性オーナーで友人同士だ。

「ここを貸してもらえることになって、せっかく雰囲気のあるビルなので、床や窓枠などはそのままに、大きく手を入れずにリノベーションを。地元の人のなかにはこのビルを懐かしいと言ってくれる人も。昔から暮らしに根付いた建物だから、ビルの名前も奇をてらわず、通りの名前から付けました」と、「jiji(ジジ)」の小山さんは話す。

「こういったお店や、ビル内で楽しめるような場所が白浜になかった」と観光客や地元客からも喜ばれているそう。場所は東西に伸びる御幸通の真ん中辺り、駐車場はビルの西側に7台。3店とも日曜・月曜は定休。

白浜唯一の書店「ivory books」(1F)

「ivory books」店主・中村美帆子さんは「白浜に本屋がないのがずっと寂しいなと思っていて」と、一念発起。銀行員さんの休憩室だったと言う空間には、ゆっくり本を選んでもらえるよう、椅子やクッションがあちこちに。

奥の靴を脱いであがる半個室の空間もあり、窓からは自然光が入って「妙に落ち着く」と、お客さんにも好評だそう。コーヒー(400円〜)などドリンクも飲めるので、長居は必至の空間だ。

「Pole Pole」で屋上トリートメントも(2階)

「Pole Pole」のオーナー赤根由衣さんは、エステサロンやホテルなどで経験を積み2015年に独立。リフレクソロジーからフェイシャル、オイルトリートメントなど、メニューも幅広いが、カウンセリングしてからその日の施術内容を決める人も多いそう。ボディケア30分2750円〜。

この6月からは、念願だった屋上での施術もスタートした。「裸足になってソファに寝て、空を見るだけでリラックスできます。特に夕方がおすすめです」とのこと。

暮らしになじむ服や生活雑貨が並ぶ「jiji」(2階)

小山さんが手掛ける「jiji」は、1階には職人用のアトリエがあり、「シンプルで心地良い日常着」をテーマに掲げるオリジナルのウエアは、デザインから縫製まで一貫してこのビル内で仕上げられる。

ほかにも龍神村で作陶する中本純也さんの磁器や、京都の「オオヤコーヒ焙煎所 」の麦藁帽子など厳選されたアイテムも並ぶ。毎年生地が変更する、Vネックシャツ15400円。

取材・文・写真/天見真里子