「『名張』が想像よりはるかに『大阪』に近かった」と、7月28日につぶやかれたこちらのツイート。その内容はなんと、関西近郊の主要私鉄を距離別にそろえた路線図。「『森小路』〜『守口市』の過密具合わろた」「『大阪〜大塩』と『大阪〜青山町』が一緒とかうっそだろ」と、関西人を中心に話題となっている。

路線図をつくったのは、名古屋出身で東京の大学に通うあまじろーさん(@Tempaku_Danji)。知り合いの「関東版距離別路線図」を見て、「他の都市でもやってみたら新しい発見があるかも」と関西版の制作にいたったそう。大学では都市系を専攻しているというあまじろーさんに、制作の経緯などを聞いてみた。

——あまりに細かな路線図にビックリしました。こういったものを普段から作られているのですか?

今回の関西版とは別に、東海版をつくったことがあります。

——都市系専攻だからこそできる作品ですね。文字の大小には意味があるんでしょうか?

明確な基準はないですが・・・。「高槻市」や「甲子園」「河内長野」など、多くの種別が止まる主要駅や、電車の行き先になっている「大和朝倉」などを独断と偏見で選んでいます。

——なるほど! たしかに「大和朝倉」は行ったことないのに名前はわかります(記者は「近鉄電車」沿線民)。作ってみて気づいたことはありますか?

ツイートにも書きましたが、「名張」が思ったより近かったです。わたしは名古屋出身で、三重県に対しては隣県というイメージが強く、「三重県である『名張』がこんなに近いんだ・・・」と衝撃でした。だからこそ、「名張」から大阪に通勤する方も少なくないんだな、と感じました。

——たしかに・・・逆に「山陽姫路」がめっちゃ遠いんですね。

あと、鉄道会社・路線・地域ごとに駅間が大きく異なり、その路線の歴史(例えば「阪神電車」は路面電車だった、など)や地域の特色(山間部・平野部など)を駅間から読み解くことができて新鮮でした。

——その目線もすごく独自的で素敵ですね。この路線図をどういう風に使ってほしいですか?

楽しみ方は人それぞれでいいと思います。例えば、「自分の最寄り駅よりもあの駅の方が実は梅田から離れていたんだ」とか、「この駅ってかなり遠い印象があったけど距離にするとそうでもないんだな〜」とか。各人が行間ならぬ、「路線間」・・・を感じ取ってもらえればと思います。

——「路線間」、さっそく読み取ってみます! ありがとうございました。

あまじろーさんのツイートには、「高校の頃和歌山から通ってる人がいてふーんくらいだったけど、遠いんだな・・・」「ここに運賃が入ると面白くなりそう」などの意見のほか、「タクシー代のイメージも湧く」といったコメントも。

記者が社内で回覧した際には、「自分の最寄り駅の方が都市部に近い」と自慢大会になり、最終的には「自分の最寄り駅の方が文字が大きいからメジャーだ!」と、いい年した大人たちが最寄り駅の知名度で競う事態に。そのほか、「『泉北高速鉄道線』の全長って、『大阪梅田〜甲子園』間と変わらないんだ・・・」「『尼崎』最強やん」「『八尾』は近いし住みやすいしいいよね」と新発見を楽しむ人もみられた。

まさに三者三様の楽しみ方ができる「関西近郊距離別路線図」、ぜひ友人や家族と眺めて、「路線間」に新たな発見を見いだしてほしい。