北欧・デンマークのライフスタイルがテーマのカフェ&ショップ「KAFFE OTTE(カフェ オッテ)」が4月17日、「あべのハルカス近鉄本店」(大阪市阿倍野区)にオープン。イートインフードだけでなく、店内にはデンマーク老舗ブランドの紅茶や、雑貨類なども数多く取りそろえている。

■ 北欧の窓際をイメージ、開放的な空間

デンマークに根付く「ヒュッゲ」(居心地のよい空間や時間)をめざし、同百貨店と「タカキベーカリー」(本社:広島県広島市)が立ち上げた新ブランド。店外側に設けられたベンチ風シートなど「北欧の窓際」をイメージした店舗は、買い物休憩やパンのテイクアウトに気軽に立ち寄れるよう、開放的な空間となっている。

カフェメニューの主役は、現地で親しまれているパンの数々。サクサク生地のデニッシュは、果物やチーズケーキがトッピングされた王道スイーツをはじめ、日本向けに惣菜パンとしてアレンジしたピザも。また、店名のオッデ(デンマーク語で8)にちなみ、8型が愛らしい「OTTE ロール」(352円)は北欧の穀物パンらしく、香ばしくもっちりした食感が魅力だ。

4種のランチプレートでもパンが楽しめ、なかでもオープンサンドがメインの「スメアブロプレート」(1650円)は伝統料理。担当者は「ライ麦パンに肉や魚などを彩りよく重ねて、日本の手巻き寿司のように素材の組み合わせを楽しめます」と話す。季節ごとに具材が変わり、5月末までは濃厚なクリームチーズがたっぷり乗ったサーモン、ロースハムが味わえる(昼11時30分〜昼3時まで)。

■ 近年、ジャンルを越えた店作りを意識

物販ゾーンではデンマークの老舗ブランドの紅茶や欧州の菓子類などのグロサリーほか、セレクト雑貨を販売。百貨店担当者は「年々、館内全体で食・雑貨・アパレルなどのジャンルを越えた店づくりを強化しています。その方が客層が変化しますし、『買い物』だけでなく『ここだけの空間』を体感してもらえれば」と呼びかける。

3年前に10階にオープンした台湾のセレクトショップ「神農生活」は、同フロアに雑貨・料理・台湾茶の3店がそろい、今でも女性人気が高いそう。今回の新店舗は、化粧品や婦人洋品雑貨を扱うメインフロアの2階に位置し、特に30〜40代女性とその家族といった客層を意識。喫茶では館内で最大の広さになり、「(店名にちなんだ)週8回行きたい」という使い勝手の良さを目指すという。

場所はウイング館2階、営業は朝10時〜夜8時30分(LOは夜8時)。

取材・文・写真/塩屋薫