新型コロナウイルスの感染状況が収まりを見せる中、9月に静岡県内では公共の場でのマスクの着用を巡ってこんなトラブルが…。

乗合バスの事業者の停止処分が出されたのは全国で初めて

1日伊豆箱根バスは、バスの中でマスクの着用を拒否した客を途中で降ろしたとして、国土交通省中部運輸局から行政処分受けました。伊豆箱根バスによりますと4月、マスクを着用していない女性客が乗車。運転手はマスクの着用を求めましたが従わなかったためバス停以外の場所で停車し、女性客を降ろしたということです。その後、女性客から伊豆箱根バスに苦情の連絡があり事案が発覚しました。

監査を実施した国土交通省中部運輸局によりますと、バスの中で客がマスクを着用しなければならないという規定はなく法令違反に該当するということで、伊豆箱根バスが運営するバス2台をいずれも25日間使用停止とする処分を下しました。マスクの着用をめぐるトラブルが原因で、乗り合いバスの事業者の停止処分が出されたのは全国で初めてということです。

伊豆箱根バスは「当時バスには25人が乗車していて、感染対策のため呼び掛けたが適切ではなかった。再発防止に向けて全力で取り組んでまいります」とコメントしています。

伊豆箱根バスではマスクを着けていない客への対応について、ルールを定めていませんでした。今後、マスクを着用していない客に対し、乗車を断れるよう約款を変更するか検討中ということです。
一方、一部のタクシー会社や航空業界では、約款の変更に踏み切りマスクを着用していない客の乗車を断れるようにする動きもあります。

バスの中でのマスクの着用について、街の人は…

山﨑優ディレクター:「伊豆箱根バスに下された行政処分について、県民からは様々な声が聞かれました」

藤枝市民(70代):「厳しいかなと思う。注意するのはある程度仕方ないとは思うが、行政処分まではどうかなって気がしないでもない」

静岡市民(70代):「いやおかしいでしょ。国民・県民からしたら逆ではないのかなと思う」

今回の行政処分について厳しいという意見が多い中、こんな声も…

藤枝市民(30代):「仕方ないのかなと思う。バス停ではないところで降ろしてしまうと倫理的にあまりよくない」

静岡県の後藤参事は…

県は屋内でのマスク着用について、同居人以外の人がいる環境でほとんど会話がない場合、2m以上離れていれば不要、2m以内であれば着用を推奨としています。会話や発声がある場合はいずれも推奨としていますが、2m以上離れていて十分な換気などの感染対策がされている場合はマスクを外すことも可としています。

静岡県 健康福祉部
後藤幹生 参事:「公共交通機関のバスとか電車の中は充分な換気をされているっていうこともありますし、その時の感染状況で毎日どのぐらい感染者のかたが発生しているかによって、総合的に判断する必要があると思いますが、静かに乗ってるだけであれば、マスクをつけてなくても感染を広めるリスクはほとんどないと考えています。」

後藤参事は、マスクを着けていない人への対応は個々の判断が必要と話します。

後藤参事:「マスクをしない人は、ある一定数どの社会どの国でいると思うし、そもそもいろいろなハンディとか子供とかでマスクをきちんとできない人はいる。そういうのも含めて社会生活を営んでいるわけなので、どうしてもうつりたくない人、いろいろな理由で自分が重症化リスクが高いとか、どうしても職業的にうつりたくないとか、そういう人は公共交通機関を避けるなり、バスを早めに降りて次のバスに乗り換えるなり、自分でリスクを考えて検討して、どう行動するかということになる。」