浜松市は28日、女子生徒に不適切な行為をしたり、盗撮や体罰をしたりした3人の市立中学校の男性教師のうち2人を免職、1人を停職1カ月の懲戒処分としました。

 懲戒免職処分を受けたのは、いずれも浜松市の中学校に勤務する20代の男性教師2人です。

浴場で男性を盗撮

 このうち、盗撮をした男性教師は、去年8月ごろから2月にかけて、市内の入浴施設の浴場で複数回にわたりスマートフォンで男性の撮影を繰り返していたということです。2月24日に施設の従業員から警察に通報があり、発覚しました。教諭は「男性に興味があった」と盗撮を認めています。

女子生徒にキス

 生徒に対する不適切な行為を行った臨時任用の男性教師は去年2月ごろから勤務校の女子生徒にSNSでメッセージを送るようになり、校内で複数回にわたり、抱きしめたり、キスをしたほか、2人で市外へ出かけるなどしていたということです。該当の教師が自ら同僚に打ち明けたことで
発覚したといい、「好意があった」と不適切な行為を認めているということです。

生徒をトイレに連れ込み暴行

 停職1カ月となったのは、市立中学校に勤める30代の男性教師です。この教師は去年9月、担任を受け持つクラスの生徒が学級活動に参加しなかったことに腹を立て、トイレに連れ込み、拳や平手で複数回にわたり顔面を殴ったほか、生徒の頭を壁に複数回叩きつけ、全治1週間のけがをさせました。市教委によりますと、男性教師は当初、学校に「殴っていない」などと嘘の報告をして、隠ぺいを図ろうとしましたが、生徒の保護者から学校に連絡があり、翌日暴行を認めたということです。被害にあった生徒は警察に被害届を出していて、男性教師は2月14日付で罰金20万円の略式命令を受けたということです。

 市教委は、経験の浅い職員の事案が発生していることから、初任者を対象としたグループワークなどを進めていくほか、4月10日には小中学校を対象にした校長会議を開き指導していくとしています。