共産党公認の森大介(もり・だいすけ)さん(55)は選挙戦初の週末、静岡県西部を中心に街頭演説を重ねました。

森さん:
「静岡県の財政力は全国7位。しかし、県民の皆さん一人あたりに使われている社会福祉費は47位と全国最下位であります。児童福祉費は45位、教育費は38位で全国軒並み最低水準、県民の皆さんに冷たい県政となっております」

 リニア新幹線の建設中止と浜岡原発の廃炉を最重要政策に位置付ける一方で、県民の暮らしやすさ向上に取り組むと主張しています。

森さん:
「若い人が地域できちんと働ける場所があること、そして働きに見合った収入が得られる静岡県を変えることが必要だと考えております。私は県知事になりましたら、国に対して全国一律1500円以上の最低賃金の実現を求めるとともに、賃金を引き上げるように物申す知事になってまいります」

森さん:
Q.選挙戦序盤だが手ごたえは?

「手応え…。本当に車で走っていくと、手を振ってくれたり、頑張れという声もありましたが、土曜日ですし、やっぱり人がたくさん集まるところで有権者の皆さんに選択肢として選んでもらえるようにお伝えしていきたいということで、人のにぎわうところで訴えたいと思っています」

 共産党が知事選で独自候補を擁立するのは2013年以来です。

森さん:
「やはりリニアと原発の問題は県民の命と暮らしに関わる問題ですので、また、子や孫の将来こういった問題にも大きく関わる問題だと思います。今、県政の変わり目ですので、責任ある決断をできるリーダーになりたいということで、私、訴えてまいりたいと思います」

 それぞれの陣営が支持拡大へと活動を続ける選挙戦。

 諸派の横山正文(よこやま・まさふみ)さん(56)は、リニア新幹線の即時着工やスタートアップ企業への支援拡充などを訴えています。

 無所属の村上猛(むらかみ・たけし)さん(73)は、「リニア問題を再検証したい」、「県政を正常な状態に戻したい」と主張しています。

 無所属の浜中都己(はまなか・さとみ)さん(62)は時効制限なしでの補償を条件にリニア新幹線の建設に賛成するなどとしています。

 静岡県知事選挙は5月26日投開票です。