岐阜県のリニア新幹線トンネル工事で、井戸の水位が低下した問題でJR東海はきょう、非公開で大井川周辺自治体の職員を対象に説明会を開きました。

 岐阜県瑞浪市では、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事の影響で井戸水の水位が下がるなどの問題が発生しJR東海は工事を中断しました。

 一方、いまだ未着工の静岡工区をめぐっては、先月、県の専門部会が県境300m以内のボーリング調査を容認。6月12日には国のモニタリング会議のメンバーが初めて島田市を訪れ、JR東海が設置した大井川の水位観測用の井戸などを現地視察していました。

 そうした中、17日、JR東海は県庁で大井川周辺自治体の職員を対象に非公開の説明会を開催。水枯れの経緯などを改めて説明したことを明らかにしました。

JR東海 静岡工事事務所 永長隆昭所長:
「岐阜県の水位低下についてご説明させていただきました。直接お話をすることでやはりみなさんご懸念の様子ですとかそれに対する私どものこれまでの取り組みと説明する機会となりました。非常に有意義であったと考えている」

 今後着手することになる県境付近のボーリング調査で、JR東海は湧水量や水質について毎日、県に報告する意向です。