北川彩アナウンサー:「中部横断道を通って、山梨県に向かいます」

新静岡ICをスタートし、新東名を15分ほど進むと…中部横断自動車道の看板が。

北川アナ:「ここまで新東名を走ってきましたけども、ここからは中部横断道です。これで山梨がぐっと近くなりましたからね、楽しみです」

静岡と山梨を繋ぐ中部横断道。8月末に南部ICから下部温泉早川ICが開通し、全線開通となりました。これにより、静岡から山梨への移動時間が70分も短縮されるんです。

道路の開通によって観光の促進だけでなく、物流・救急医療活動の迅速化、災害時の代替えルートの確保など、様々な面で期待されています。

北川アナ:「片側一車線のトンネルがずっと続いていますね。トンネルの数も多いですし、1つ1つが結構長いトンネルになっています」

このトンネル、完成までには長い道のりが…

こちらは2017年、トンネル工事に密着した時の映像です。爆薬を使ってトンネルを掘る瞬間をカメラが捉えていました。

1回の爆破によって進む距離はわずか1m。この作業を何度も何度も繰り返し、28年の年月をかけて、ようやく開通となりました。

いくつものトンネルをくぐり、新清水JCTから1時間ほど走ったところで到着したのは…

山梨のフルーツが並ぶ「道の駅富士川」 一番のおススメは

北川アナ:「中部横断道を通って最初の休憩施設である道の駅です。店頭には山梨の新鮮なフルーツや野菜がたくさん並んでいます」

立ち寄ったのは、増穂PAに直結している「道の駅富士川」。山梨県産の野菜や果物がお買い得価格で並んでいます。

北川アナ:お花から食材までたくさんの種類がここに並んでいますけれども、中でも一番の特産品は何ですか?

道の駅富士川 居村一彦社長:「そうですね、道の駅富士川がある富士川町は古くからユズの栽培が盛んなところ。今まさに旬のユズがこのようにたくさん出てきております」

北川アナ:本当にたくさん並んでいるけれども、これがここの特産品。

富士川のユズの特徴は『とにかく香りが強い』こと。香り高いユズは食べるだけでなく…

北川アナ:お風呂のユズがあるんですけど、これすごくないですか? こんなに入って108円。すごいですね。

居村社長:「私ども農家さんから直接持ってきていただいているので、非常にお安く提供させていただいている」

農家直送のフルーツ。1年中、旬なものを取り揃えています。

居村社長:「まず、さくらんぼから始まり、すももとか桃・ぶどう、それから柿というようなものがたくさん出て参ります。

北川アナ:まさにフルーツ王国ですね。

山梨・自慢の果物がすぐに手に入るということで、中部横断道の開通後、静岡県からの利用客が増えていると言います。

道の駅富士川 居村一彦社長
「9月10月と、大変静岡の方からお客様が見えていて、だいたい2割から3割くらいお客様が増えているという状況でございます」

この日も、中部横断道を通って来たという利用客の姿が。

愛知県から来た夫婦
夫:「愛知県から来ました」
妻:「すごく近く感じました。自分の県とは違って色んなものがあって安いので楽しみです。

賑わう道の駅を後にし、続いて向かうったは日本遺産に登録されている甲府市の観光名所です。

「日本一の渓谷美」といわれる昇仙峡

北川アナ:「静岡から車でおよそ2時間、昇仙峡に着きました。静岡より少し肌寒いですが、空気が澄んでいてとても気持ちがいいです」

甲府市北部の渓谷、昇仙峡。見てください、この絶景。その美しさは「日本一の渓谷美」と言われているんです。今の季節には、色鮮やかな紅葉も楽しむことができる人気の観光スポットです。

北川アナ:「ゴーっという音が聞こえてきました。あ、見えましたよ、滝!すごーい!」

昇仙峡の最奥部にある仙娥滝。この滝は地殻変動による断層によってできたもの。岩肌を削りながら落下していて、その落差は30mです。

静岡から来た観光客の姿もありました。

富士から(20代)

Q今日はどちらから?

「富士からです。紅葉を見に行きたいなという感じで来ました。きれいでした。いい所なので、また来たいなと思います」

Q.きょうはどちらからいらっしゃった?

A.「静岡県の磐田市から」

Q.磐田からこちらまでどのようにいらした?

夫:新東名から中部横断道を通って来ました。
妻:今までもっとかかっていたんですけど、(中部横断道が)通ることによって(時間が)短縮されて来やすくなりました。

Q.これからも利用したいというお気持ちはありますか?

A.「あります」

夫:滝も立派ですね。
妻:水の量が、滝がすごいなと。こんなに滝が流れているとは思っていたので、迫力があって感動しました。

Q.滝のパワーとか感じました?
妻:感じますね。

山梨県の郷土料理といえば…

雄大な自然を感じた後は、お待ちかねの食事。寒くなって来た今の季節にぴったりの郷土料理をいただきました!

北川アナ:美味しそうですね〜。いい香り。温まります。美味しいですね。

民芸茶屋大黒屋 相原勝仁さん:「これは手作りの味噌で、約15年くらい寝かせた味噌なんです」

北川アナ:かぼちゃにごぼうに人参ほうれん草。野菜がかなり具沢山で本当に食べ応えがありますね。

相原さん:「スープの中には、全て溶けて入っている」

北川アナ:一口食べただけでも、野菜のうまみがスープに溶けだしていて、かなりとろっとしているのを感じました。

北川アナ:中部横断道が出来たということで、県を跨ぐ時間というのがかなり短縮されたと思うんですけれども。

相原さん:静岡の方々がかなりこの秋の昇仙峡でも多かったですね。
北川アナ:もっともっと山梨の良さを色々な方に感じていただけたら嬉しいですね。
相原さん:そう思います。

山梨県でしか食べられないスイーツ

食事のあと欲しくなるのは、やっぱり甘いもモノ。山梨のお土産といえば…こちら、桔梗信玄餅。1度は食べたことがある人も多いのではないでしょうか?

今回は、山梨県でしか食べられない信玄餅スイーツをご紹介します!

まずは、不動の人気No.1だという「桔梗信玄ソフト」。ソフトクリームに添えられているのは、「桔梗信玄餅」。さらに、黒蜜をまとったオールドファッション「桔梗信玄棒」も。黒蜜がたっぷりかかった味わいは、子どもにも大人にも大好評です。

そして2つ目は、期間限定メニュー「桔梗信玄しるこ」。

桔梗屋 甲府本館 渡辺真澄さん
「和菓子屋桔梗屋ならではの特徴を生かしたおしるこ。桔梗信玄餅が入ったとろっとした甘いお餅とこしあんとつぶし餡が入っているので、更に甘さをプラスして、とても人気です」

上品な甘さが際立つ温かいおしるこは、この季節にぴったり。山梨ならではの味を堪能しました。

静岡市清水区の河岸の市にも山梨県から多くの人が

静岡から山梨へ訪れる観光客は増えていますが、山梨から静岡へ出かける人は増えているのでしょうか?

清水ICから車で8分ほどの距離にある清水魚市場・河岸の市。新鮮な海産物が味わえる県内外から人気のスポットです。駐車場を見渡すと…こちらにもあちらにも、至るところに山梨ナンバーが!

お昼時に向けて、どんどん混み合っていきます。市場で買い物をしていた3人組に声をかけてみると…

山梨県身延町からの観光客 バイクで
女性:「山梨の身延町から来ました。中部横断道で途中まで来てそこから52号を通って」
男性:「来やすくて、きょうバイクで来たんだけど、気分がいいですね/日本平を登ったりとか、海がきれいなので、きょういい天気なので、上から見た景色も最高だった」
女性:「近くなったから、ちょくちょく色んな所に出かけたいと思います」

飲食店にも、影響はあるのでしょうか。丼ぶりに溢れんばかりと盛られた中トロ。ボリューミーな食事が売りの「マグロ王国 大ちゃん」では中部横断道開通の効果を実感していると言います。

マグロ王国 大ちゃん 橋爪令奈さん
山梨県や長野県のお客様がけっこういらっしゃいますね

特に山梨県からの来店客は開通前より、2割から3割ほど増えていると言います。

マグロ王国 大ちゃん 橋爪令奈さん
「うちはやっぱり本マグロの中トロですね。もっとたくさん色んな人に食べていただけるように期待したいと思います」

ひっきりなしに車が訪れる中で、山梨から来た勝村夫妻に出会いました。

山梨から来た夫婦
夫:山梨県の甲府から来ました。
Q.こちらのキャンピングカーに乗っていつも色んな所に行く?
夫:そうですね、気軽にどこでも宿を取らなくても来れるということはいの一番。それから、いつでも2人でいられるというところが一番かなと思っています。

そんな勝村夫妻の今回の旅の目的は?

妻:一応中部横断道が開通したのでそれを通って、まず清水港で美味しいもの食べようかなというのが目的で来ました

昼食のあと、お土産を買っていくという勝村さん。買い物中、新鮮なサクラエビを試食します。

生のサクラエビをお土産に購入。

勝村さん
夫:中部横断道できたから、しょっちゅう寄るよ。それじゃあまた来ます。
妻:ごちそうさまでした。

海がない山梨県、新鮮な魚も持ち帰ることができるようになりました。

勝村さん
妻:かますを買いました。
夫:息子と娘が魚大好きなので、天ぷらにしてやろうかなと思っています。喜ぶと思います。

静岡と山梨を結ぶ大動脈の開通で、その効果に期待が高まっています。