クロールとは!?

クロールとは!?

クロールは、手と足を交互に動かして水をかいて進む泳ぎ方です。手は水の中で大きく円を描くように動かし、足は水面に近いところで小刻みにバタバタさせます。

クロールを泳ぐ時の手の動き

手の動きは、まず手のひらを水面に向けて前に伸ばします。次に手首を曲げて水を掴み、肘を曲げて体の横まで引き寄せます。最後に肘を伸ばして水から出し、再び前に伸ばします。この動きを左右交互に繰り返します。

クロールを泳ぐ時の足の動き

足の動きは、まず足首をリラックスさせて足の甲を水面に向けます。次に足の指先を下に向けて足を上げ、すぐに足の指先を上に向けて足を下げます。この動きを左右交互に繰り返します。

クロールを泳ぐ時の呼吸

呼吸は、手が前に伸びたときに顔を水から出して息を吐き、手が体の横まで引き寄せたときに顔を水中に入れて息を吸います。呼吸するときは、顔を横に向けるだけで、体はまっすぐ保ちます。

クロールの練習方法は?

クロールの練習方法は、次のようなものがあります。

クロールの手の動きを練習する方法

手の動きを練習するには、水中で体を横にして壁に手をつきます。そのまま手を前に伸ばして水面に向け、肘を曲げて体の横まで引き寄せます。この動きを左右交互に行います。手首や肘の角度に注意しながら、水をしっかり掴む感覚を覚えましょう。

クロールの足の動きを練習する方法

足の動きを練習するには、浮き輪やキックボードなどを使って体を浮かせます。そのまま足だけで前に進みます。足首や足の甲の角度に注意しながら、水をしっかりかく感覚を覚えましょう。

クロールの呼吸を練習する方法

呼吸を練習するには、水中で体を横にして壁に手をつきます。そのまま顔を水から出して息を吐き、顔を水中に入れて息を吸います。この動きを左右交互に行います。呼吸するときは、顔だけでなく首も動かすことで、水中での姿勢が崩れないようにしましょう。

全体の動きを練習するには、手と足と呼吸の動きを組み合わせて泳ぎます。最初はゆっくりと泳いでリズムやバランスを感じることが大切です。徐々にスピードや距離を伸ばしていきましょう。

クロールのコツは?

クロールのコツは、次のようなものがあります。

体を水平に保つことで、水の抵抗を減らし、スムーズに泳げるようになります。背筋を伸ばしてお腹やお尻を浮かせることがポイントです。

手は水面に向けて前に伸ばすときに、少し内側に向けることで、水を効率よく掴めるようになります。また、手首を曲げて水を掴むときに、手のひらだけでなく指先や手の甲も使うことで、水をしっかり押せるようになります。

足は水面に近いところで小刻みに動かすことで、水の抵抗を減らし、スピードを出せるようになります。足首をリラックスさせて足の甲を水面に向けることがポイントです。

呼吸はリズムよく行うことで、息切れや疲労を防ぎ、泳ぎやすくなります。呼吸するときは顔だけでなく首も動かすことで、水中での姿勢が崩れないようにしましょう。

また、手や足の動きは力まずにリズムよく行うことです。速く泳ごうとしても、手や足が乱れたり、呼吸が苦しくなったりするだけなので注意しましょう。

クロールの基本の練習メニューは?

クロールの基本の練習メニュー

クロールは4つの泳法の中で最も速く泳げる泳法ですが、基本姿勢や呼吸、キック、ストロークなどのポイントをしっかりと習得する必要があります。

クロールの練習法としては、以下のようなものがあります。

けのび:水中で壁を蹴って進む練習で、水の抵抗を減らすフラットで細長い姿勢を身に付けます。

呼吸付きビート板キック:ビート板を持ってキックで進みながら、水中で息を吐き続ける呼吸のコツと、脚の付け根から動かすキックのコツを覚えます。

サイドキック:片手をビート板に乗せて真横を向いてキックで進む練習で、水平姿勢のまま呼吸する感覚を身に付けます。

片手クロール:片手をビート板に乗せたまま、もう一方の手でストロークする練習で、前方でしっかり手を揃えるクセと、肩全体を使って腕を回すコツを覚えます。

ストレートアーム:腕を曲げずに大きく回す練習で、水中でしっかり水を掴む感覚と、リカバリー時に肩甲骨が動く感覚を覚えます。

フィンガーネイル:入水時に指先が水面に触れるようにする練習で、脇の使い方と効率的なストロークの角度を覚えます。

これらの練習法は一度にすべて意識することは難しいので、一つずつポイントを決めてトレーニングするとよいでしょう。

クロールのスピードアップや長く泳ぐ為のそおすすめ練習メニューは?

また、クロールのスピードアップや長く泳ぐためには、以下のようなメニューがおすすめです。

200mクロール(50mずつ3回に1回、5回に1回、7回に1回、9回に1回呼吸):呼吸数を少なくして酸素摂取量を減らし、心肺機能や筋持久力を高めます。

25m×8本50秒サークル(スカーリング):手首や指先で水を感じるスカーリングはストローク力向上に効果的です。

25m×8回(12.5mずつ息をしないでハード・イージ):息をしない区間では無酸素運動となり、筋力やスピードが向上します。

クロールの子どもへの教え方

クロールの子どもへの教え方

クロールの教え方は、浮きやすい正しい姿勢、バタ足、ストローク、息継ぎの順に練習するのがおすすめです。

浮きやすい正しい姿勢は、頭は真下に向けて、背中とお尻が水面に近くなるようにします。足は軽く内股にして、親指をこするように動かします。

バタ足は、太ももから動かして、両足の指が触れるように意識します。キックは止めないようにします。

ストロークは、ビート板を持って片手ずつ練習します。水をかいた方の手は、ビート板を持っている手と重なるように戻し、蹴伸びの姿勢を作ります。

息継ぎは、頭を横に回して顔の半分だけ水面から出します。耳が腕から離れないようにします。呼吸をしたらすぐに顔を水中に戻します。

クロールを子どもに教える時のコツと注意点

デモンストレーション:子どもに直感的に理解させるため、親自身がクロールの泳ぎ方をデモンストレーションします。水中で実際にクロールを泳ぐ様子を見せることで、子どもはイメージしやすくなります。

ステップバイステップの説明:クロールの泳ぎ方を具体的なステップに分けて説明します。まずは体の浮力を感じることから始め、次に手の動きやキックの方法を説明します。子どもが一つずつ理解できるように、分かりやすく説明しましょう。

視覚的なヒント: 子どもにイメージしやすくするために、視覚的なヒントを活用します。例えば、手の動きを前方に引くときに「バタフライ」というイメージを教えたり、キックのタイミングを「おにぎりをつぶす」と表現したりします。

ゲームやチャレンジを取り入れる:子どもが楽しみながら学ぶために、クロールを取り入れたゲームやチャレンジを用意します。例えば、プールの端から端まで早く泳ぐ競争や、ヌードルを使ってクロールの練習をするなど、子どもがモチベーションを保ちながら練習できる環境を作ります。

励ましと褒め言葉:子どもが自信を持って取り組むために、励ましと褒め言葉を積極的に使いましょう。成功した部分や努力を認め、子どもの成長をねぎらうことで、自信を育てます。

継続と忍耐:クロールの泳ぎ方を習得するには時間と練習が必要です。子どもには継続と忍耐の大切さを教え、少しずつ上達していくことを伝えましょう。挫折しそうになったときには、励ましの言葉やサポートをしてあげてください。

以上の方法を組み合わせながら、子どもにクロールのコツを分かりやすく教えていきましょう。楽しく学ぶことで、子どもは自信を持ってクロールを泳ぐことができるようになります。