体を温めるアイドル食材

身近な、いつも食べているものにも、体を温める食材はいっぱいあります。なにげなく口にしてはいたけど、もっと効果を感じたい、合理的に食べたい、と思いませんか? 切り方や調理方法で栄養価が変わるので、これを参考にしてぜひ、実践してみましょう。

【牛肉】脂肪燃焼も助ける赤身肉で心身ともに健康に

●冷え症やうつ気味の人には赤身の肉が有効
肉は必須アミノ酸を十分に含む良質のタンパク源で、漢方でも「胃の働きを補い、筋力を益し、排尿を促し、むくみをとる」といわれています。特に牛肉にはビタミンB₂や鉄分が多く含まれ、体を温める作用が強いので、病院では牛肉スープなどを病気の回復、体力回復などに妙薬として使用。老人ホームでも牛肉メニューが多く提供されています。

貧血の予防や改善には、脂質が少なく、タンパク質、鉄分が多いヒレ肉、肌つやをよくするには、脂質が少なく、ビタミンB類もたっぷり摂れるモモ肉がおすすめ。体を温め、うつな気分を解消する脳内物質のセロトニン、ドーパミンは必須アミノ酸から作られますが、これも肉類に多く含まれているので、うつ気味の人には肉類、特に赤身の肉が有効です。

【Point】焼き加減はレアで消化吸収がアップ!
焼き過ぎるとタンパク質が変性して固くなり、消化吸収しにくくなるので、なるべくレアで。

保存方法

●保存期間の目安は、冷蔵なら3日間、冷凍は1か月OK
牛肉の鮮度は一目でわかるくらい「色」で現れます。赤くみずみずしいものほど新しく、時間が経つと茶色く変化します。購入したらすぐに、キッチンペーパーなどで水分を拭き取り、ぴったりラップで包み、密封袋に入れて空気を抜き、冷蔵庫のチルド室で保存。1〜3日が保存期間の目安。冷凍は同じ手順ですが、小分けにすると使いやすくなります。

おすすめの切り方&調理方法

●肉の繊維をよく見て、筋切りは切り過ぎ注意!
ステーキ、シチュー、焼肉など、料理の用途によって切り分けて販売されていることが多い牛肉。スライスなどは食べやすい大きさに、繊維に対して直角に包丁を入れると柔らかい食感で食べやすくなります。ステーキ用(サーロインやリブロース)などは、反対側まで大きく穴を開けないように筋切りをして、焼いたときの肉の反り返りを防ぎます。

・ぶつ切り炒め物など
・筋切り/ステーキなど

おすすめの食べ合わせ

●牛肉+緑黄色野菜
カロテンをプラスしてバランスよく若さを保つ。

●牛肉+ねぎ
タンパク質とアリシンの殺菌効果でかぜ予防に。

牛肉メニュー例

ステーキ、ローストビーフ、赤ワイン煮、トマト煮、焼肉、すき焼き、青椒肉絲、新玉ねぎの牛肉巻き、プルコギ、牛肉と緑黄色野菜のBBQ ソテーなど。

【書誌情報】
『図解 カラダを温める食べ物』
著者:石原結實 医学博士/イシハラクリニック院長
レシピ/料理:藤沢セリカ

近年、低体温が病気を招く原因となり、体温が上がると不調が改善=健康になるといわれている。医師である著者が、身体を温める30種以上の食材をクローズアップし、食材ごとの成分や効能、また、調理法や切り方・保存法・食べ合せによる最適な摂り方を紹介、解説する。