東京五輪 バレー女子日本代表 中田久美監督囲み取材

中田久美監督「韓国戦での復帰はまず古賀と2人で考えた。負けてしまったが、彼女の五輪に懸ける思いや覚悟を見た気がした」

バレーボール女子日本代表の中田久美監督は1日、オンラインで行われた囲み取材に応じ、オリンピックここまでの4戦の振り返りや、初戦で負傷した古賀紗理那選手のケガの状態などについて語った。コメントは以下の通り。

――ここまで4試合を終えての振り返りをお願いします。

中田: この東京オリンピックに向けて5年間準備をしてきて、選手たちは1戦1戦全力で戦ってきてくれていると思います。やはりここまで3敗していることで精神的にも厳しいですが、明日のドミニカ共和国戦に向けてしっかりと気持ちを切り替えて、やるだけだと考えています。

技術的なところは、もちろんいいプレーもたくさん出ていると思います。逆に1点の重みというか、失点をしてしまったために、取り切れるラリーであったり、セットであったり(があったこと)も響いていることも含めてオリンピックだというふうに改めて感じています。

――古賀紗理那選手の怪我の状態はいかがでしょうか?

中田: 右足の捻挫ということで、チームドクター、医療関係の方とよく相談して、本人とも足の状態を確認して、「いける」ということで昨日、試合に出しました。フルセットを戦いましたが、今日は大きな変化もなく、痛みもなく、通常通り練習をしている状態です。

――明日の試合の戦い方として、中田監督は選手たちにどういう声をかけて、どういう気持ちで試合に臨みたいと考えていますか?

中田:相手は戦術やメンバーをコロコロ変えてくるチームです。ドミニカ共和国とは今まで何度か試合をしていますから、バレー自体は把握しています。本当に大事な大きな意味のある試合になると思いますが、選手たちには今までやってきたことを勇気をもって挑戦してもらいたいと思っています。

――古賀選手を昨日敢えて試合に出そうと思った理由や、監督の思いを教えてください。

中田:ケニア戦で負傷して、その日に病院に行って、診察を受けて帰ってきたのが夜中の2時くらいでした。それを私はずっと待っていまして…(涙で言葉に詰まる)。帰ってきた紗理那の顔を見た時にすごいやる気だったんですね。それで、「どう?」ときいたら、「歩けます」と彼女は言って、2人で話して、チームにとって大きなポイントとなる試合が韓国戦になるだろう。そこを目指して、とにかく治そうということをまず、2人で決めました。そして、周りのスタッフ、ドクターの診察結果も含めて、いけるだろうということになり、紗理那も一生懸命調整しました。

ただ、無理はさせたくないという思いも半分ありながら、でも、オリンピックってそういうものなんじゃないかなとも思いました。私の現役時代も膝の靭帯が切れていましたし、竹下(佳江)だって、指を骨折していた。それでもやるのがオリンピックだと思うし、本人もこのオリンピックに懸けていることも十分わかっていたので、本当に最後まで、負けてはしまいましたけど、彼女の覚悟を見たような気がします。

情報提供『バレーボールマガジン』
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