落合博満さんといえば、プロ野球のスーパースターであり、監督としても名をはせましたよね。無料メルマガ『【スキル×運】で年収1000万円を目指せ!』の著者・佐藤しょうおんさんは、彼が野球という道につく一因となったお話から「方位と速度が大切である」と語っています。

落合博満に学ぶ「方位と速度」

いきなり方位という単語を使うと、これは九星気学の方位取りか?って思うかもしれませんが、左に非ず。

ここでいう方位とはどちらに向かっているのか、つまり何をやろうとしているのかということです。そして速度は達成するまでのスピード。この掛け算で未来が決まるわけですね。

ここで最も大事なことは方位で、これはどこに向かっているのか、何をやろうとしているのかですから、これが正しくなければ、永遠に目指すべきゴールに辿り着くことはできないんですね。

厄介なのは速度でして、多くの人は最短時間で、つまり最速でゴールに向かいたいと考えるわけです。これは当然なんですが、ところがこの速度というのはなかなか思い通りにはいかないモノなんですよ。進んでいる道が、キレイなアスファルトで舗装されている道なら、80キロでも100キロでも出せますが、デコボコだったり、砂利道だったり、段差があったりしたら、どうしても速度を落とさなきゃならないわけですよ。

そしてこの道路の状況というのは、自分の意志ではどうにもならないこともあるわけ。むしろ、自分の意志でどうにもならないことの方が圧倒的に多いわけです。

その時に、力技で速度を上げようとするのは実は得策とは言えなかったりするんです。そこになんらかの意志、怪しい系でいえば、ハイヤーセルフの意志を感じたりすることができたら、人生のアヤというか奥深さを感じることができたりするんです。

何の話をしているのか分からないと思うので、ここで著名人の例を出してみましょう。

プロ野球の世界に、落合博満という有名人がいまして、この人は史上初めてとなる3回の三冠王を獲ったスーパースターです。しかしこの人は、PL学園の清原や桑田のように、アマチュアの頃から有名で注目されていたわけではありません。というか、完全に無名の人で、野球部員としても幽霊部員として有名で、試合の時にフラッとメンバーにいたかと思えば、試合が終わったら退部しているみたいな感じだったらしいです。

このあたりの話はWikiにも書かれていますが、これは高校を卒業してプロに入ったわけではありません。大学に入って野球部に入部したんですが、ケガをして退部しそこから中退となってしまうわけです。その後は、特にやりたいこともなく、ブラブラとしていまして、実兄が支配人をしているボーリング場でバイトをしていたようです。ところがボーリングに天性の才能があったようで、あっという間に上達しプロになろうと考えたんです。

あの当時は、ボーリングがメチャクチャ流行っていまして、プロボウラーは目立つ存在だったんです。だから彼もプロを目指したわけです。彼の実力ならプロテストは受かったはずなんですが、なんということかその直前にスピード違反で捕まってしまうんですね。そしてその罰金を払わなきゃならなくなって、その結果プロテストを受験する受験料がなくなってしまったんですね。

これ先ほどの速度の話で言えば、方位はプロボウラー、速度はプロテストを受験するというところで、罰金を払って受験料がなくなったというデコボコ道を走ることになったわけですよ。

この時に、例えば誰かにおカネを借りてプロテストを受験するということをやっていたら、あの三冠王の落合は誕生しなかったわけです。このスピード違反って、ハイヤーセルフとか神様の意志を汲めば、

● それ、方位が間違っているからアラートしておいたよ

ってことなのかも知れません。彼はこのアラートに素直に従って、その後、非正規雇用の身分で東芝に入って、ノンプロの世界で活躍するんです。

ガムシャラにゴールに向かっている途中で、ちょっとした邪魔が入る、それはもしかしたら天やハイヤーセルフのような本人以外のなんらかの意志が働いたといえるかも知れないんです。

こういう予期せぬ妨害って、

● 一度立ち止まって考え直してみろ

というお告げだと考えてみると、そこから新しい道が見えて来たりするんです。

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