失敗をして悔しいと思う気持ちは誰にでもあると思います。しかし、そこから成長するサラリーマンは何が違うのでしょうか?無料メルマガ『【スキル×運】で年収1000万円を目指せ!』の著者・佐藤しょうおんさんが、詳しく解説しています。

失敗から悔しさを

人生で本気になるために、悔しさを感じるイベントが必要だと書きました。それは簡単に言えば、大きな失敗をするという体験ですよ。しかもその失敗が自分のせいだ、自分の責任だとなったら、フツーの人は悔しくて堪らなくなると思いますよ。

そこで真っ当な人は何を考えるのかというと、

二度と同じ失敗はしないぞ!!

ということであって、そのためには、

どこに問題があったのかという失敗の分析

同じ失敗をしないために取り得るアクション

を考える必要があるんです。前者は過去に意識が向いていて、後者は未来に向いているわけですね。

ですからこの失敗は大きい方が効果的ですし、未来の時間軸を考えたら、できるだけ若いウチに体験する方が良いですよね。定年間際に大失敗をしたって、もう挽回する時間は残されていないんですから。

これがサラリーマンの素晴らしいところです。意味が分かりますか?サラリーマンなら、あなたが多少大きな失敗をしても、それは会社がカバーしてくれるんですよ。その失敗が原因で会社が潰れたりすることはほとんどないんです。だからジャンジャン失敗させるべきなんです。悔しさを痛感するような失敗をさせることが必要なんです。

いくら失敗しても、ちゃんと立ち直れる機会があるということが、サラリーマン最大の特権なんですよ。仕事に於ける失敗でサラリーマンが損害賠償するなんてことはないんです。どんなに最悪でも会社を辞めるだけですから。こんなに有利な立場ってなかなかないですよ。

もしこの失敗が、独立した後だったら、それは即会社が倒産することに繋がるかも知れませんし、そうなったら立ち直ることが出来ないかもしれません。だから将来独立したいと考えている人は、サラリーマンでいる間に、大きな失敗をしておく必要があるんです。その失敗から悔しさを感じて、そこで本気モードを立ち上げる。そうすることで、

今まで自分が如何にヌルく生きていたのか

を痛感すると、独立した後に大きな成功を手に入れることが出来るんです。

しかし同じサラリーマンでも40歳を超えて、未だに大きな失敗の経験がない人は、かなり厳しいことになっています。そもそもそういう人は、失敗を怖がってリスクを取らない方向で物事を考えてしまうんです。だからいつでも無難な方を選択してしまうわけで、その結果失敗することができないんです。ということは、本気モードを立ち上げたこともないということで、その状態で40歳になってしまったんですから、お先真っ暗な感じがしますよね。

JTC(日本の伝統的な大企業のことね)で、40歳ヒラ社員にはこのパターンの人が多いんです。もちろんこの人たちがこの先出世するという未来はほとんどありません。飼い殺しになるか、会社が傾いたらリストラされるんでしょう。

そうならないように、若い人たちには早く、大きな失敗をしてみて、そこで悔しさを感じて欲しいと思いますよ。もちろんこの体験はトラウマになりますからね。なんたって大きな恥を掻くわけですから、夜寝られないとか、ゴハンが喉を通らないとか、体重がひと月で10キロ落ちたとか、診療内科のお世話になったみたいなことになるかも知れません。

だからみなさん日和ってしまうわけで、だからこそ失敗を経験してそこから立ち上がるという経験をしたごく少数の人が出世するんですよ。

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