NHK朝ドラ『らんまん』が大好評だった女優の浜辺美波(22)。そんな浜辺は来年公開予定の映画『サイレントラブ』に出演するそうですが、共演する旧ジャニーズ事務所の「ある人物」に不安をおぼえると語るのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。数字を持っていないと業界でも有名な“ジャニタレ”のせいで、浜辺の「黒歴史」にならなければと心配しています。

“令和の原節子”と言わしめた浜辺美波と山田涼介『サイレントラブ』 気になる興収と観客動員数

『週刊ポスト』が来年1月26日公開予定『サイレントラブ』の少々大げさなプロモーションを展開、関係者の笑いを誘っています。

“浜辺美波と話題作で共演続く神木隆之介 なぜ「美波ちゃん」から「浜辺」に呼び方を変えたのか”

というタイトルに、おそらく私以外でも2人に何か特別な私生活が浮上したのかと思われた方も多くいたと思います。

夫婦役や恋人役で感情移入してそのまま交際に…というパターンは今までの芸能界では数知れずですから、この2人も…と記事を読むと、そこには浜辺を大絶賛する記事がありました。

『サイレントラブ』は『ミッドナイトスワン』で草彅剛、水川あさみを魅せてくれた第44回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した内田英治監督作品です。

内田監督は「静かな純愛、しかも目の見えない女性を演じられるのは、ただ美しいだけでない懐の深さや底知れない魅力を持っている浜辺さんしかいなかった…」と驚愕のコメントをしています。

さらに「生き方も演技も決して派手ではないけれど、太い根幹のような芯のある女優〜原節子さんと重なります」とも…。

映画のプロモーションとはいえ、海外の映画祭にも複数の出品作を生み出してきた監督が、昭和の名女優の名前まで出して大絶賛するのは極めてレアなケースといえるでしょう。

「原節子さんと重なる」もいいですが、あまり度が過ぎると映画ファンたちから敬遠されてしまうのがこの業界の鉄則です…ほどほどにしておいた方がよろしいかと存じます。

そんな監督の作品で浜辺の相手役を務めるのは『Hey! Say! JUMP』山田涼介です。

残念ながらここ数年の山田は“数字(視聴率、観客動員数)を持っていない”タレントで定着しています。

昨年公開の『大怪獣のあとしまつ』は『松竹』と『東映』が共同製作した期待大の超大作でしたが、興行収入は5億円にも届きませんでした。

ドラマでは今年4月期の『王様に捧ぐ薬指』で橋本環奈と共演するも、視聴率は2桁どころか局側の期待を大きく裏切る7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)…港区赤坂の製作スタッフが思わず漏らした「こりゃ、ダメだ…」の声はいまだに私の耳の奥から消えません。

「相手役がハシカンじゃなかったら目も当てられなくなっていた」ともこのスタッフは総括します。

私は以前から感じていたのですが、『King & Prince』永瀬廉と山田は、強いて言えばプリンス…王子様的なイメージをも持つ美少年アイドルと言える逸材だと思うのですが、ドラマや映画に関してはそれほど視聴率や動員数が伸びないのは何故なのでしょうね…。

あのアイドル・スマイルとは真逆な、冷徹非情な殺人犯役の方が似合うような気もしてしまいます…『KAT-TUN』亀梨和也が『怪物の木こり』に挑んだように…。

内田監督に“令和の原節子”と言わしめた浜辺と山田のバディに、今から興行収入と観客動員数の集計が楽しみでなりません。

『らんまん』、『ゴジラ-1.0』と完全に上げ潮に乗っている浜辺にとって『サイレントラブ』が黒歴史にならないよう、勢いが失速しないようにと、祈るばかりです。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by : 浜辺美波 東宝芸能公式サイト

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