多賛否両論渦巻く中、9月27日に営まれた安倍元首相の国葬。その評価を巡っても意見が分かれていますが、識者はどのように見たのでしょうか。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では著者で現役医師の和田秀樹さんが、参列者の人数や献花に訪れた人々の数を取り上げ、「国葬とは言えないのではないか」と厳しくジャッジ。さらに安倍元首相国葬の不人気具合が岸田首相の辞任に繋がりかねないとして、その理由を解説しています。

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バカにならない地方選挙

安倍氏の国葬だが、政府の発表では参列者は、4,183人だったという。海外からの参列者は734人なので、国内からの参列者は3,449人だったことになる。招待状を出したのはバカにならない人らしいから6割も参加していないことになる。

それ以上に情けないのは、一般の献花は2万5,000人という数だ。

始まる前に集まったのは100人超。確かに朝の4時半から集まった人や沖縄から来た人もいるらしいが、これでは人気ラーメン屋のレベルだ。

吉田茂の国葬では参列者は6,500人、4万人以上の一般人が献花に訪れたという。

せめてこのくらいの慕われ方でないと国葬と言えないのではないか?

2万人くらいなら旧統一教会だけで動員できると小林よしのり氏が論じたそうだが、ちょっと情けない数なのは確かだ。

菅氏のスピーチだけが光ったらしいが、やはり二世と違って苦労人は違うのだろう。

いつまで経っても2類を5類に変えず、コロナを含めて、何もやらないことでへまをやらないことだけが取り柄だった岸田という人の最大のへまが、岸田氏がイニシアチブをとって唯一やったことといえるこの国葬なのかもしれない。

統一教会問題でも、実質、自分だけが無傷で、ライバルの多くが失速していくのだから、国葬の不人気がなければ盤石のはずだった。その計算が狂ったわけだ。

それでも、私はあと3年国政選挙がないから日本人の物忘れ能力の高さで、岸田政権が次の選挙でも勝って長期選挙になるとみていたが、来年4月に統一地方選挙があるのを忘れていた。

実は、自民党にとっても、この国にとっても地方選挙はバカにならない。

逆に民主党は地方議員の少なさが、足腰の弱さとなり命取りになった。

確かに来年の4月くらいまでは岸田氏の不人気は続くだろう。

旧統一教会問題のスキャンダルは、マスコミが血眼になって探すだろうし、文春砲もある。

地方選で惨敗ということになると激しい岸田おろしがあるだろうし、責任をとって辞任もありえる

ただ、地方選挙となると自民党はやたらに強い。

今回だけは怒って創価学会が選挙に協力しないということがない限り、やはり岸田氏が延命するように思えてならない。

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image by: YuichiMori / Shutterstock.com

※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2022年10月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。10月分のすべてのメルマガが届きます。

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