ロシアの軍事侵攻を受けながら、アメリカ本土や欧州各国、そしてつい先日はサウジアラビアのアラブ連盟首脳会議を経由して日本訪問と、世界各地でウクライナの現状を語り支援を訴えるゼレンスキー大統領。しかしその影で「大活躍」しているオレナ大統領夫人については、あまり報じられることはありません。そんな彼女の動きを紹介しているのは、国際政治経済学者の浜田和幸さん。浜田さんは自身のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』で今回、韓国にウクライナへの武器供与を決意させたオレナ夫人の「ファーストレディ外交」を紹介しています。

ウクライナも韓国も大統領よりファーストレディが上!

ぶっちゃけ、世界を駆け回り、武器や資金を無心して回っているゼレンスキー大統領です。

広島のG7サミットに姿を見せる前も、ヨーロッパや中東諸国を弾丸ツアーで飛び回っていました。

しかし、あまり目立っていませんが、その陰でじっくりと大事な国々を訪れ、夫に代わって支援の中身を具体的に詰める作業を担っているのがオレナ夫人なのです。

ゼレンスキー大統領は広島サミットに駆け付けたのはいいですが、ブラジルのルラ大統領との約束をすっぽかしてしまうという大失態を演じていました。

また、イタリアでは、自分の携帯電話を車の中に忘れてしまい、あわや飛行機に乗り遅れるという不注意の連続で、周りは尻ぬぐいにてんやわんやです。

実は、ゼレンスキー大統領が広島で「武器くれ!金くれ!ノーベル平和賞も欲しい!」とおねだり三昧に励んでいる最中、オレナ夫人は韓国のソウルを訪問していました。

狙いはユン大統領を説得し、韓国から防空ミサイルシステムはもとより地雷除去装置や医療器具などを大量に供給してもらうこと。

しかも、そのためには、ユン大統領が頭の上がらないキム・ゴンヒ夫人を絡め取るという作戦でした。

このファーストレディ外交は大成功。

キム夫人の口添えもあり、ユン大統領はウクライナに対して、それまで慎重だった攻撃的武器の供与にも踏み込んだ支援を約束したわけです。

オレナ夫人はユン大統領夫妻のウクライナ訪問にも道筋をつけました。

まさに夫を思うように操る「ディープレディ」同士の連携プレーに他なりません。

もともと芸人だったゼレンスキー大統領とオレナ夫人は大学時代の同級生。

夫がテレビ番組に出演するようになると、その仕事を差配するタレント会社を立ち上げ、経営者として夫を盛り立ててきました。

また、キム夫人の方も、はるか年上で政治経験ゼロの検事総長だったユン氏を自らの財力と人脈で大統領の座に押し上げた「縁の下の力持ち」です。

政界に入ることに自信のなかったユン氏を「私が神の力を呼び込むから、大丈夫よ」と説得。

韓国では「本当の大統領はキム・ゴンヒ夫人で、ユン氏は大統領の夫に過ぎない」というのが専らの評価となっています。

本ブログで既に紹介しましたが、キム夫人は「韓国のシャーマン(巫堂)」とまで呼ばれるほど。

そのため、野党からは「キム夫人は選挙で選ばれてもいないのに大統領府を我が物顔で使っている」といった類の批判が後を絶ちません。

確かに、ユン大統領の支持率は低迷していますが、大統領は一向に気にしていないようです。

ぶっちゃけ、キム夫人の暗示が抜群の効果を発揮していることは間違いありません。

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image by: Олена Зеленська − Home | Facebook

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