「あにめのたね2024」始動!

 一般社団法人 日本動画協会(AJA)は2023年5月10日(水)、同協会が文化庁より受託した「令和5年度 アニメーション人材育成調査研究事業」の「作品制作を通じた技術継承プログラム」に参加する「アニメーション制作受託団体」の募集を開始しました。

 文化庁「アニメーション人材育成調査研究事業」は、日本のアニメーション文化の将来を担う優れたアニメーターなど、アニメーションにかかわる人材の育成方法について実践的な調査研究を行い、その成果の評価および普及を推進することで、人材育成によるアニメーション分野の向上とその発展に資することを目的としています。

 その人材育成プログラムのひとつが「作品制作を通じた技術継承プログラム」で、アニメーション制作受託団体(4団体程度を予定)は、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)による人材育成のプラン、育成方法を企画し、有識者で構成される第三者委員会である選定委員会の審査により企画内容を選定された後、それぞれが計画した育成プランに基づき、2024年2月中(予定)までに商業レベルとなりうる7分から10分程度のオリジナルアニメーション作品を制作します。プログラムはその制作過程で効果的なOJTを実施し、さらに育成委員会が企画する人材育成講座によるOFF-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)への参加という内容で構成されています。

 応募資格は、原則として日本国内に本拠があり、アニメーション人材育成に実績、あるいは意欲を有し、商業アニメーションに関する十分な制作実績を持つ日本法人であることです。

 日本動画協会のWebサイトでは、本事業の募集案内や資料のほか、昨年度の事業報告シンポジウムでアニメーション制作受託団体が発表した成果発表資料が公開されています。また今回の募集にあたり、説明会をオンラインで開催する予定とのことです(開催日時は後日、同サイトで告知)。申込み締切は2023年6月9日(金)17時必着です。

 日本動画協会 あにめのたね事務局は「我が国におけるアニメーション制作の明日を担う人材を育成することによって、アニメーション業界の次世代へ、日本のアニメーション制作技術や伝統が継承されることを切に願っております。皆様の意欲的なご応募をお待ちしております」としています。