外見も興味関心も変わった友人が遠くに感じて?
高校を卒業して数か月、大学生になった京子は高校時代の友人・みゆと久しぶりに会いました。高校時代、変顔が得意でしょうもない下ネタで大笑いしていたみゆ。しかし彼女は化粧をして髪を染め、すっかり変わってしまっていたのです……。
Twitter(X)で公開されたイララモモイさん(@iroiro_kangae)による創作マンガ『高校時代の友人に久々にあったらなんか変わっちゃってたって話』をご紹介します。高校時代は仲が良かったのに、いつの間にか距離ができてしまったふたりの関係性が繊細に描かれた作品です。
読者からは「すごく共感できた」「自分だけ取り残されてる感じでつらいの分かる」「つい最近同じようなことがあった」「すごく仲良かったのに、崩れていくのはあっという間だなと再認識した」「いい意味でも悪い意味でも成長したんだなと感じた」などの声があがり、2022年8月に投稿されたツイート(ポスト)には1.6万いいねの反響がありました。
本作について作者のイララモモイさんは、「楽しかった記憶は本物だと信じたいし、たとえ友人との関係や思いが変わっていったとしても、それを受け入れながら過去も未来も大切にしたいなあと私自身は思っています」とコメントを寄せていました。なお、本作発表後、友人のみゆ視点の物語『大学デビューで救われた』もpixivで公開されており、そちらもあわせて読むと、ふたりの関係性をさらに深く知ることができます。
作者のイララモモイさんに、お話を聞きました。
ーー『高校時代の友人に久々にあったらなんか変わっちゃってたって話』を投稿なさった当時〜現在で、反響があったことで読者や周囲からはどんな声がありましたか?
シンプルに共感したとの声や、ノスタルジックな思いを伝えて下さる方、「自分の友人にはこんな人はいない」と友人のありがたみを噛み締める声、いろいろな感想をいただきました。
ーー作者として、反響後の変化などはありましたか?
この話は視点を変えるとキャラクターそれぞれに違う印象を抱くという構成になっているのですが、「視点転換を描くのがうまい」と言われたのはうれしかったです。結果的にそういった作品を描く機会も増えたので、マンガを描くうえでの強みを理解できたのはいい経験になりました。

ーーSNSマンガを通して、何かご自身は変えたことなどはありますか?
SNSに投稿する人は誰もが経験することかと思うのですが、反響があると肯定的な意見だけでなく否定的な意見もたくさんもらいます。初めはそれらの意見すべてを受け止めて改善しながらマンガを描こうとしていましたが、そうすると「無難」で面白くない作品しかできないんですよね。
最近は全員に認めてもらうなんて土台無理だし、難がある方がむしろ面白いと開き直って描くようにしています。
ーー現在の創作活動や、今後のご予定などについて教えて下さい。
今は主に「サイコミ」というアプリで『付き合えなくていいのに』というマンガを連載しています。こちらも視点が変わるとキャラクターへの見え方も変わるという構成をとった作品です。
それ以外だと定期的にSNSにちょっとした作品を載せたり、イラスト制作の依頼をお受けしたりしています。週刊連載というスケジュールはとても肌に合っていると感じているので、今後もできるかぎり連載は続けていきたいです。