「変顔」の再現度すごっ!

 シリーズ累計2700万部突破のベストセラーマンガ『ゴールデンカムイ』の実写映画が大ヒット公開中です。そんななか、実写映画の波に乗ったというコスプレイヤー・久遠 彗さんがX(旧:Twitter)にて公開した、味噌を前にしたアシリパの顔を完全再現した写真が話題を集めています。

 原作ヒロインのアシリパは味噌やカレーを「オソマ(ウンコ)」と呼びながらも、気持ちの良い食べっぷりを見せ、とくに最初の変顔のインパクトは読者に強烈な印象を残しました。そんな場面を見事に再現した久遠 彗さんに、コスプレの制作秘話とこだわりを聞きました。

――コスプレを始めたきっかけ、これまでのコスプレ歴を教えてください。

 これといったきっかけはなかったのですが、気づいたら金髪のロングウィッグを購入していました(笑)。

 5年前にデレマスの双葉杏ちゃんというキャラのコスプレをしたのが初めてです! 今までに『ウマ娘』やジャンプ作品、ボーカロイド楽曲などコスプレをしてきました。

――アシリパのコスプレをしたきっかけ、作品の好きなところを教えてください。

 アシリパさんの顔芸を見るたびに、「これ再現したいな…」という気持ちが強く、気づいたら衣装を購入していました。

 シリアスなストーリーなのに、いきなりコメディをぶっ込んで来るところとか、グルメ要素や激しい戦闘シーンもあって観ていて感情のアップダウンが激しくて落ち着かない、まさに「感情闇鍋ウエスタンなストーリー」が大好きです! あと筋肉…野田先生の描く筋肉がとても好きです(笑)。

――実際に撮影するうえで大変だったこと、アシリパさんの変顔作りのコツを教えてください。

 大変だったのは衣装作りですね。最初は通販で完成されたものを購入したんですが、小道具がないので手作りしました。そしたら全部手作りしたくなってしまい、こだわり始めたらキリがなくなりました。とくにアットゥシ(羽織)の刺繍をやってみたら、すごく根気のいる作業で、作りながらアイヌの文化を体験している気持ちになりました。

 アイヌの職人さんや自作コスプレイヤーさんを大尊敬します。次の撮影に向けてマタンプシ(鉢巻)やテクンペ(手甲)等も作成しています。雪山でのロケ撮影は楽しくて全然苦ではなかったです! 雪とは縁遠い環境で育ったので、アシリパさんのコスプレをするようになって初めて雪の上を歩きました。

 変顔作りのコツは振り切ることです! 鏡とにらめっこしながらもうちょっと口角を上げて…眉に力を入れて…と顔のパーツごとに微調整します。

――変顔の写真をSNSアカウントのプロフィール画像にされていましたが、それほど気に入ったのでしょうか?

 とても気に入っています! 自分でも渾身の一枚が撮れたと思いました。変顔まで忠実に再現してこそ、ゴールデンカムイのコスプレだと思っています(笑)。