犬を新たに飼うことの不安はなかったのに…忘れていたことが!

 新たに犬を飼うことになって気付いたことを描いたマンガ「わんこを迎えるときに嬉しすぎて忘れてたこと」が、Instagramで4200以上のいいねを集めて話題になっています。

 先代わんことの生活が忘れられず、新たにわんこを迎え入れることにした作者。以前の経験もあり、犬を飼うことへの不安はありませんでしたが、ひとつ忘れていたことが……。読者からは、「いま、まさにうちもそうです」「わんこなしの生活は考えられませんよね」「私も毎日ヘトヘトですが、楽しいです」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、漫画家の餅付きなこさんです。これまでに『おさんぽですし! おしゃべり犬とイライラ猫の日記』(ぴあ)などの作品を手がけました。愛犬、愛猫と暮らす生活をマンガにして、Instagramやブログ「おさんぽですし!」で発表しています。餅付きなこさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーもう一度わんちゃんを家に迎えようと思ったきっかけは何ですか?

 やはり、以前飼っていたわんことの素晴らしい生活が忘れられなかったことと、年齢を考えたとき「将来そんなにたくさんのわんこを迎えられない」と考えのがきっかけです。今後、さらに歳を重ねたときに後悔したくないと思い、新しい子を迎えることにしました。

ーー先代のわんちゃんと現在のわんちゃんでは、飼い始めたときに大変だったことの違いはありましたか?

 先代のときは初めてのわんことの暮らしだったので、分からないことだらけで不安がとても大きかったです。現在のわんこを飼い始めたとき、不安はあまりありませんでしたが、仔犬の素早さや元気の良さに、身体的に後れを取っているなと感じる大変さがありました。

ーー餅付さんが特に老いを感じた出来事はありますか?

 現在のわんこがいたずらっ子な仔犬だったときのことです。私の靴下をくわえたまま逃げ回る仔犬をどう頑張っても捕まえられず、途方に暮れました。「こんなことは先代のときにはなかったのに……」と思い、あのときは自分の歳を感じましたね(笑)

ーー逆に楽になったことはありましたか?

 少しのことでは驚かなくなりました。いろいろことで失敗しても、どんと構えていられるようになりましたし、考え方がおおらかになってきたと思います。これはドッグトレーナーさんや、犬つながりのお友達にとても助けられているなと思います。

ーーマンガを制作するときに、気を付けていることはありますか?

 いろいろな飼育環境や価値観があるなかで、「こうするべき」と受け取られかねないような表現は、しないように心がけています。なるべく自分の暮らしのなかでうれしかったことやかわいく思ったことなどを、ポジティブに伝えていけたらいいなと思っています。

ーー今回の作品について、どのような意見が寄せられていますか?

「分かるよー! 自分もそうでした」と共感のご意見をいただいています。逆に面識のあるご年配の方々からは、「まだ若いのに何いってるの、頑張りなさいよ」といわれています(笑)

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 またわんこを迎えたことで、先代わんこと暮らしてきた年月の重みや培ってきた経験、出会ってきた人びとなど、さまざまなことを考えさせられました。そんななかで、これからも新しくわんこを迎えようという方に、自分の感じたことを少しでも伝えられたらいいなと思い、マンガに描いてみました。