ミホークとイム様の「つながり」が気になる

『ONE PIECE』では、1000を超えるキャラクターが登場しており、大小さまざまな謎が残されています。初期から登場し、「ロロノア・ゾロ」の師匠でもある「ジュラキュール・ミホーク」もそのひとりです。「世界一の剣豪」と呼ばれるミホークは原作50話で初登場し、その圧倒的な強者感から強く印象に残っているファンも多いことでしょう。

 では、最終章に突入後、犯罪組織「クロスギルド」の加入によって再び本編での活躍が期待されるミホークについて、どんな謎が残されているのでしょうか?

 まず、ミホークの過去についてです。「海兵狩り」をしていたこと過去を持ちながら、彼は政府直下の「王下七武海」のひとりでした。コミックス108巻の質問コーナー「SBS」で作者の尾田栄一郎先生は「ミホークは海兵を恨む様な過去と、大きな裏切りにあってきた人」「人生に疲れちゃってる」と明かしており、ファンを驚かせています。

 単独行動を好む様子から「孤高」という言葉が似合うミホークは、過去の出来事からわざと人との関わりを避けているのかもしれません。

 実際、人生に疲れていると感じられる描写として挙げられるのは1058話で、これは元王下七武海の「サー・クロコダイル」と立ち上げた「クロスギルド」に焦点があてられた回です。ここでミホークは「平穏な暮らしを望む…!!」と口にし、不要な戦闘を避けたいという意思がうかがえます。

 また1073話で、ミホークの幼少期を模した「S-ホーク」とゾロが戦った際、ゾロは本物のミホークと比べて「いくらか人間味がある」と評価していました。このことからゾロに「人間味がない」と判断されていることが分かり、「人格が変わるほど壮絶な過去を過ごしたのか?」と考えるファンもいるようです。今後、さらに彼の過去が明かされたら、ミホークの見方ががらりと変わるかもしれません。

 次に、ミホークの持つ「鷹の目」にまつわる謎です。908話では、天竜人の最高権力者である五老星が頭を下げるほど位が高いとされている「イム様」の瞳が、ミホークと酷似した三重丸で描かれていました。これにはさまざまな考察が挙げられており、なかでも有力視されているのが「血縁関係である」可能性です。

 血縁関係以外では、イム様が「世界の支配者」、ミホークが「世界一の剣豪」として頂点に立っており、「頂点に君臨する人だけが持てる特別な眼なのではないか」という考察も見受けられます。いずれにしろ「何らかの形でイム様とつながってそう」という声が多く、謎が明かされることを心待ちにするファンが多いようです。

 ネット上では「ミホークの過去も本気の戦闘も見たい」「クロスギルドでクロコダイルやバギーとどんな相乗効果を見せてくれるんだろう」などの声があがっています。

 今後、麦わらの一味との対決も期待されていることから、世界一の大剣豪となる前のミホークがどんな環境で育ったのか、そしてどのように剣の腕を磨いたのかなど気になる部分は数え切れません。今後のストーリーでミホークの過去が掘り下げられる展開に期待が高まります。