ゾロの左目は失明? それとも…

『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する「ロロノア・ゾロ」は、「麦わらの一味」の戦闘員として「モンキー・D・ルフィ」から絶大な信頼を寄せられています。

 一番最初にルフィの仲間となり、切磋琢磨しながら飛躍的な成長を遂げたゾロですが、いまだ明かされていない謎がある人物でもあります。ゾロに関する、未解明の謎について見ていきましょう。

 まずは、読者の誰もが気になったであろうゾロの「左目」に関する謎です。「新世界編」に入り、2年間の修行を経たゾロは、左目に大きな傷を負い、常に目を閉じた状態になっていました。しかし、この傷について言及するシーンはありません。

 このゾロの左目について、読者のあいだで「傷により失明した説」と「自ら目を閉じている説」があり、後者の場合は「ゾロが新たな力を手にする伏線では?」と考える人も少なくないようです。

 たとえば、特別な力を持つ目に「開眼」すべく、「今は鍛えている最中ではないか」といった考察です。

 ゾロの師匠である剣豪「ジュラキュール・ミホーク」は、「鷹の目」の異名をとり、優れた観察眼を持つ人物として描かれています。

 そのミホークに弟子入りしたゾロだけに、剣技に限らず何らかの「特別な力」を手に入れようと、自ら左目を閉じて鍛えている可能性は否定できないでしょう。

 また、「視覚以外の感覚を研ぎ澄ましているのでは?」という考え方もできます。たとえば海軍大将の「イッショウ(通称:藤虎)」は全盲でありながら、「ドレスローザ編」ではゾロと互角以上の剣術を披露しました。

 ゾロが片目を閉じているのも視力に頼らず、ほかの感覚を鍛えるために、あえてそうしているのかもしれません。

 まだまだ成長の余地を残していそうなゾロですが、なかには「死亡フラグが立っているのでは」と懸念する読者もいます。その理由としては、ゾロ自身が己の命を顧みず、無謀に思える行動をとることが挙げられます。

 たとえば1009話では、ルフィたちを守るためとはいえ、当時四皇の「カイドウ」と「ビッグ・マム」による同時攻撃を、その身を挺して受けとめ重傷を負っています。

 しかもゾロはそのような状態で、「後で倍の苦しみがある」という恐ろしい副作用を持つ「超回復の薬」を迷いなく投与してもらい、「百獣海賊団」の大看板「キング」との激闘に身を投じました。

 こうした自身の命を削るようなゾロの行動に、読者から「そろそろ命がヤバいんじゃないか」といった声があがったほどです。

 ほかにも、「ワノ国」で入手した、持ち主の覇気を過剰に引き出す妖刀「閻魔」の呪いも、少なからず負担になっているはずです。力がない者が使うとあっという間に干からびてしまう恐ろしい妖刀のため、ゾロが弱っているときには、何らかの悪影響をもたらす危険性がありそうです。

 それに、ゾロには「死」を連想させる謎の描写があったことも、読者に死亡フラグを予感させた理由のひとつです。

 1038話で、キングとの死闘を経て、起き上がれないほど重症を負ったゾロの前に、死神らしき人物が現れて、巨大な鎌を振り下ろそうとする描写がありました。

 この死神が幻覚なのか、実在する人物なのかは不明ですが、それ以降、特に「死神の謎」について言及されておらず、今後ゾロの身に何かあったときに再び死神が登場するかもしれません。

 そしてゾロが「世界一の剣豪」になるという野望を果たすには、現在その座に君臨しているミホークの存在は無視できないでしょう。ゾロにとって師匠でありながら「越えるべき相手」として描かれていることは伏線のように感じられ、「今後戦うことがあるのでは?」と期待されています。

 ミホークは作中最強の剣士とされているものの、いまだに本気で戦う姿は描かれていません。ネット上では、「いずれゾロとミホークが互角に戦うシーンが見れそう」「ミホークも成長したゾロが挑んでくるのを待っているのでは」と期待する声がありました。

 敵としてではなくとも、ゾロが高みを目指すための相手として、再びミホークと対峙することがあれば、熱い戦いが見られそうです。

 ダイナミックな剣技だけでなく、仲間を守るために身体を張る姿など、ゾロには読者を魅了する名場面がたくさんあります。そのゾロに関係する謎や伏線がどのように明かされていくのか、今後の展開を見守りましょう。