波平と同世代の意外な芸能人たち

 国民的アニメといえば1969年に放送が始まった『サザエさん』(原作:長谷川町子)を思い浮かべる人も多いでしょう。『サザエさん』はTVアニメ放送前から、実写映画やドラマが作られ、舞台版も制作されてきました。

『サザエさん』に限らずアニメやマンガが実写化される際に、キャラクターの実年齢と差のある俳優が演じることは少なくありません。『サザエさん』の大人キャラクターは実年齢と見た目の差がよく話題になっており、なかでも特に実年齢54歳よりもだいぶ年上に見える波平を、同世代の俳優が演じるとなればイメージとのギャップが大きくなるのではないでしょうか。

 そこをあえて、「2024年5月現在、同じ50代前半」の芸能人が磯野波平を演じたらどんなイメージになるのか、実現するかどうかは度外視してキャスティングを考えてみましょう。

 波平と同じ50代前半の芸能人を見てみると、まず2024年のうちに波平と同じ54歳になる1970年生まれには、吉岡秀隆さん、岡村隆史さん、原田龍二さん、阿部サダヲさん、マキタスポーツさん、ネプチューンの原田泰造さん、池田鉄洋さんなど個性的な俳優、人気お笑い芸人の名前が並びます。

 このなかでは、2024年3月までドラマ『不適切にもほどがある!』で昭和世代の父親像を演じた阿部さんや、数々のコントでさまざまなキャラクターを演じてきた岡村さんが適任ではないでしょうか。

 また以前、別記事で「今年波平と同い年」と名前が挙がり驚く人の多かったのが、ミュージシャンで定期的に俳優業もしている西川貴教さんです。若々しく、日々のトレーニングで筋骨隆々の身体を持つ西川さんが、波平を演じたらどのようになるのか、一度見てみたいものです。

 今年53歳となる1971年生まれには、西島秀俊さん、竹野内豊さん、萩原聖人さん、塚地武雅さん、筒井道隆さん、坂本昌行さんなど、実力派俳優たちが並びます。サザエさんたちの20年後の姿を描いたスペシャルドラマ『磯野家の人々〜20年後のサザエさん』(2019年)で48歳のマスオさんを演じた西島さんは、もうあと1年で波平と同じ年齢です。

 西島さん版の波平も話題になりそうですが、ほかにはアイドルグループ「V6」でリーダーを務めていた坂本昌行さんなら、『サザエさん』一家のリーダー的立場の波平を、見事に演じ切ってくれそうです。

 続いて1972年生まれの芸能人では、中居正広さん、木村拓哉さん、藤木直人さん、中村獅童さん、片岡愛之助さん、俳優業もしている芸人でケンドーコバヤシさん、バナナマンの日村勇紀さん、アンジャッシュの児嶋一哉さんなど、こちらもそうそうたるメンバーが並びます。

「キムタク版」の波平はそれだけで話題になりそうですし、もし『サザエさん』が歌舞伎になったら、中村さん、片岡さんが波平として見得を切る場面も見たいところです。また、もし韓国版『サザエさん』が制作されることになれば、同じ72年生まれのペ・ヨンジュンさんが波平役になるのでしょうか。波平になりきったペ・ヨンジュンさんの「微笑み」をつい想像してしまいます。

 大泉洋さん、反町隆史さん、浅野忠信さん、稲垣吾郎さん、市川染五郎さん、安田顕さん、堺雅人さん、片桐仁さんなどの名前が並ぶのが1973年生まれの世代です。このなかではシリアスな作品からコメディーやバラエティーまで幅広い活躍を見せている大泉洋さんは、一家の大黒柱として強さと優しさをもつ波平に適任ではないでしょうか。

『リーガル・ハイ』や『半沢直樹』『VIVANT』など数々の話題作で圧の強い主役を演じた堺雅人さんによる、波平さんを主人公にしたスピンオフ作品も観てみたいところです。

 また、2024年5月時点で50代の仲間入りを果たした1974年生まれの芸能人では、荒川良々さん、山崎樹範さん、照英さん、北村有起哉さん、千原ジュニアさんら個性豊かな顔触れがいます。

 結論としては「みんな波平と同年代には見えない」ということになってしまいますが、上記の芸能人たちが波平を演じることを妄想すると、さまざまな波平像が浮かび上がってきます。どのキャストでも、実現すれば世間の注目を集めることは間違いないでしょう。