コスプレの振り幅が凄い!

 コスプレイヤーの「巴くずこ」さんが、X(旧:Twitter)に「#君の七変化を見せてくれ」のタグ付けとともに、『ウマ娘 プリティーダービー』の「カレンチャン」と『HUNTER×HUNTER』の「ミルキ=ゾルディック」との比較写真を投稿し、その変身っぷりが話題を集めました。女性キャラと男性キャラの違いはあれど、スマートで愛らしいウマ娘に対し、男装したミルキは二重顎すら見えるほどの体型です。彼女にコスプレの注力したポイントや制作秘話を聞きました。

――『ウマ娘』のコスプレをよくしているイメージですが、男装はどれぐらいの割合なのでしょうか?

 2020年までは9割男装でしたが、2021年以降は女装が増えました。2022年は1年コスプレをお休みしていたのでゼロだったり、2023年は『ブルーロック』にハマって6割強男装だったり、今年(2024年)は2割くらいかな? 載せている写真の比率は関係なく、年度によって大きく変動します。その時にハマったジャンルをとことんやるので、割合も性別もバラバラです!

――ミルキのコスプレ時、体型はどのように再現したのですか?

 完全にPhotoshopです。バスタオルや入れ物を使って表現するとリアルな肉感が消えるのが苦手で……軽く話し合って、自前の肉を広げて貰いました! 実際は普通体型なので、撮影時は「リヴァイ兵長みたい」と言われながら撮影してもらいました。撮影&レタッチは、「ドスコイおじさん」のお陰です。太った人への解像度がすごい! センスの塊。

――ミルキのコスプレをするに当たって大変だったことはありますか?

 1週間前からデブ顔の練習を鏡の前でしていました。骨格的に前から見えるように、二重顎をつくるのが大変でした! お腹の肉もありったけズボンの上に乗るように、お腹に力をいれて姿勢を悪くしました。極限まで「努力していない姿」になれるよう努力しました。

――普段から振り幅のあるコスプレに挑戦する機会は多いのでしょうか?

「やりたい!」と思ったキャラをやるのであんまり深く考えていないのですが、少年から大人キャラまでやることはあります。今回に関しては「ドスコイおじさんの作るゾルディック家の写真集が見たい!」と熱望し、私がミルキに立候補しました。

――男装と女装で、それぞれどういったことを意識していますか?

 自分とそのキャラの相違点を考えます。体格を寄せることが一番大切かな? と思うので、男装はよりシビアに体型の変化をつけます。肩パッドを入れたり、胸を潰したり、身長の調整も厚底だとバレないよう靴のシルエットも考えます。

 女装は大きな体型補正はいらないので、衣装を細身に作ります。スカートは想定より短めに。自分の体型に合うよう微細なアレンジもします。

 男女関係なく、対象のキャラの顔の作りの違いをなんとなく把握して、寄せることを意識しています。八重歯やほくろなど特徴は誇張気味に。化粧しても違和感のない部分は化粧で、Photoshopの方が自然になりそうな場合は、加工の力を頼ります。加工の力にはたくさん頼っています。

 偉そうに語りましたが、ミルキに関しては完全に人任せです。楽しいことできる友達っていいな♪ ありがとうございました!

『ウマ娘 プリティーダービー』カレンチャン:
巴くずこさん(X:@ygodm2)、撮影:なわこさん(X:@nawako123)/写真提供:巴くずこさん

『HUNTER×HUNTER』ミルキ
巴くずこさん(X:@ygodm2)、撮影:ドスコイおじさん(X:@sgk_max229)/写真提供:巴くずこさん