まさかのバッドエンドに戦慄… 残酷だった平成ドラマの「もうひとつの結末」3選

マグミクス6/16(月)21:15

まさかのバッドエンドに戦慄… 残酷だった平成ドラマの「もうひとつの結末」3選

画像は、武田真治さんと高橋由美子さんによるドラマ『南くんの恋人』ポスタービジュアル (C)内田春菊/テレビ朝日・渡辺プロダクション

原作ではヒロインが死にます←えっ?

 マンガや小説の映像化にあたり、原作のラストがマイルドに書き換えられることは珍しくありません。特に地上波ドラマでは、視聴者ウケを考慮してハッピーエンドに改変されることも多く、原作との温度差に衝撃を受けた人も少なくないのではないでしょうか?

※この記事では『南くんの恋人』『QUIZ』『anego[アネゴ]』の結末について触れています。

 まず、この手の話題で欠かせないのが、内田春菊先生の代表作『南くんの恋人』です。突然身体が小さくなってしまった女子高生「ちよみ」と、恋人の「南くん」による奇妙な同棲生活を描いた本作は、これまで何度もドラマ化されており、それぞれ異なる結末を迎えています。

 例えば二宮和也さんと深田恭子さんによる2004年版は、家族公認のもと、ちよみが小さいまま南くんと暮らし続ける、ややファンタジー色のある優しいラストです。そして中川大志さんと山本舞香さんが共演した2015年版では、南くんとのキスによってちよみの身体が元に戻り、まごうことなきハッピーエンドを迎えました。

 だからこそ、原作の結末を知ったときの衝撃は計り知れません。原作では、南くんとちよみが旅行先で事故に遭い、彼女だけ命を落としてしまうのです。

 実を言うと武田真治さんと高橋由美子さんの1994年版でも、ちよみが力尽きてしまうラストが描かれています。しかしこの結末には視聴者から抗議が殺到し、のちに放送されたスペシャル版では、ちよみが生まれ変わるという救済エピソードが追加される事態となりました。

 このようにドラマ版と大きく異なる結末を持つ作品はほかにもあります。2000年に放送された『QUIZ』は、狡知(こうち)にたけた誘拐犯と捜査官との攻防を描いたオリジナルのサスペンスドラマです。捜査当局をあざ笑うかのようにクイズを出題してくる犯人の正体が、誘拐された小学生「高野生(演:神木隆之介)」本人と、その同級生たちだったという結末には、当時、多くの視聴者が驚かされたのではないでしょうか?

 ドラマ版では、最終的に子供たちは家族のもとへ帰り、平穏な日常を取り戻す形で物語が締めくくられていました。しかし放送直後に発売されたコミカライズ版(著:浅田寅ヲ)では、一転して恐ろしい結末が描かれています。

 罪を犯した子供たちは、償いの手段として自ら焼身自殺を図るのです。その凄惨な光景に打ちひしがれる家族や捜査官たちを背に、物語は「あなたの罪をあがなう方法はなあーんだ」という皮肉なクイズとともに幕を下ろします。もしこちらの結末が「真のラスト」だとするなら、とても地上波では流せそうにありません。

 2005年に放送された篠原涼子さん主演の『anego[アネゴ]』も、実は原作では恐ろしい結末を迎えています。ドラマ版では物語終盤、主人公の「野田奈央子(演:篠原涼子)」が「沢木翔一(加藤雅也)」との不倫に走ってしまい、妻の「絵里子(演:ともさかりえ)」が飛び降り自殺を図ろうとする騒動が描かれました。

 とはいえ自殺は未遂に終わり、奈央子も絵里子もそれぞれの人生を前向きに歩み出すラストを迎えます。

 対して原作小説(著:林真理子)も不倫騒動まではおおむねドラマ版と同じ展開を辿るものの、結末は一転して救いのないものでした。絵里子は割腹自殺で命を絶ち、夫の翔一は肝臓を病んで入院生活を送り、奈央子は損な道と知りながらも、変わり果てたかつての恋人とその娘を支えて生きることを選びます。

 そして物語は、背筋が凍るような一行とともに、静かに幕を下ろすのです。もはや恋愛ホラーとも言うべき衝撃のラストでした。

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