ドラクエファンなら知っている? 現在の『ドラクエ』の上位呪文とは…?

 国民的RPGである『ドラゴンクエスト』シリーズには、独特のネーミングセンスが光るバラエティーに富んだ呪文が存在します。そして「ドラクエの上位呪文は?」という質問に対する回答で、ある程度プレイヤーの世代がわかるかもしれません。

 ファミコン世代のドラクエファンの場合、「ベギラゴン、マヒャド、イオナズン、メラゾーマ」あたりで情報が止まっていることも……。現在開発中の最新のナンバリングタイトルは『ドラクエ12』ですが、シリーズが進むごとに『ドラクエ』の呪文は増加し、最上位呪文も更新されました。

 現在『ドラクエ』のナンバリングタイトルは、1986年発売の初代『ドラゴンクエスト』から、2017年発売の『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』まで全11作が発売されています。初代『ドラクエ』で使用できる呪文はたったの10種類だけでしたが、最近の作品ではその8倍以上となっています。

 しかも初代『ドラクエ』の攻撃呪文にいたっては「ギラ」と、その上位呪文である「ベギラマ」の2種類のみ。原点となる初期作を初めてプレイした人は、逆にメラやヒャド系が出てこないことに困惑するかもしれません。

 ちなみに『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』で「イオナズン」や「バギ」、即死攻撃の「ザキ」などが新たに追加。さらに『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』で「メラ系」や「ヒャド系」、「デイン系」といった、現在もおなじみの系統の攻撃呪文が追加されています。

ファミコン世代の知らない上位呪文が一気に登場した作品『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』(スクウェア・エニックス)

ドラクエの呪文が大きく進化した転機となった作品とは?

『ドラクエ』のナンバリングタイトルに実装される呪文は、『ドラクエIII』あたりから長らく大きな変化はありませんでしたが、2009年にニンテンドーDSでリリースされた『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』で大きな転機を迎えます。

 バギ系の最強呪文は「バギクロス」から「バギムーチョ」、メラ系最強は「メラゾーマ」から「メラガイアー」、イオ系最強は「イオナズン」から「イオグランデ」、ヒャド系最強は「マヒャド」から「マヒャデドス」と、これまでの最上位を上回る呪文が登場しました。また、最近のドラクエファンにはおなじみの闇の呪文系統「ドルマ系」が実装されたのも、この『ドラクエIX』からです。

 続いて『ドラゴンクエストX』では、ギラ系の最強呪文「ギラグレイド」、デイン系の最強呪文「ジゴデイン」などが登場。土属性の「ジバリア系」の呪文もここで実装されます。そのほかにもスピンオフ作品には、さらに馴染みのない呪文も存在します。

 とはいえ、ファミコン世代の方が知らないような最上位呪文が更新されたのは、各系統につき、ひとつかふたつのみ。『ドラクエ』シリーズの長い歴史を考えると、そこまで大きく様変わりしたわけではありません。

 それに聞き覚えのない呪文とはいえ、名前を見れば何となく属性や効果を察することができるのも『ドラクエ』シリーズの良いところと言えるでしょう。

 今後発売を控えているシリーズ最新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』で、久々に『ドラクエ』を遊んでみようという往年のファンも少なからずいるはず。初プレイ時に戸惑わないよう、軽く予習しておくのも良いかもしれませんね。