お米を一定時間水につけてからご飯を炊くことで、ふっくら美味しくなりますが、「何分つければ良いのかわからない…」という方も多いのではないでしょうか。クレハおにぎりプロジェクトの公式Xアカウント(@krewrap_onigiri)の投稿によると、「水浸時間は季節によって変えた方が良い」とのこと。

冬は長め・夏は短め!「水浸時間」は季節によって調節しよう

お米の吸水率は「水温」によって変化していて、水温が高いほど吸うのが早いといいます。そのため、冬場は「長め」、夏場は「短め」にお米をつけるのがベスト。季節ごとの適した水浸時間の目安は以下の通りなので、ぜひ参考にしてみましょう。

・春と秋…45分
・夏…30分
・冬…1時間以上

お米を水につけた方が美味しくなる理由とは…

一定時間つけることで、お米は水をぐいぐい吸い上げています。芯(中央)まで十分に水を浸透させたお米は、ふっくらと炊き上がるため、より美味しくなるようです。半透明だった米粒が真っ白になり、爪でボロっと割れるくらいが吸水完了の目安。

実験でも、お米の吸水率に「水温」が関係していることが明らかに…

冬場や冷蔵庫を想定した5℃の水と、夏場を想定した25℃の水にお米を浸して、それぞれのお米が水を吸う量(吸水量)を比較したそう。どちらも2時間経過した時点の吸水量はほぼ同じですが、水の温度が冷たいほど、ゆっくりと時間をかけて水を吸っていることがわかったといいます。
(農研機構/米の浸漬温度・浸漬時間の調節による加工米飯の食味および食味保存性の向上より)

▽出典
・クレハおにぎりプロジェクト 公式X/ご飯を炊く前の水浸時間
・農林水産省/お米の美味しい食べ方
・Daigas Group(大阪ガス)公式/吸水に温度が関係ある!?