コロナ禍の影響による給湯器の品薄がSNS上で大きな注目を集めている。きっかけになったのはミュージシャン、ベーシストの伊藤健太さん(@ITO_KEN)の以下のようなという投稿。

「一昨日の深夜、風呂場でシャワーを浴びてたら突然水しか出なくなり今朝業者さんに見てもらって交換手配となったのだが、先程管理会社から連絡があり『今コロナの影響による半導体不足で国内に給湯器の在庫がひとつも存在してないんです』と。給湯器が入手出来るのは早くて11月、、、マジか(白目)。」

突然故障してしまった給湯器を取り換えるため管理会社に問い合わせたものの、「今コロナの影響による半導体不足で国内に給湯器の在庫がひとつも存在してないんです」と言われ途方に暮れる伊藤さん。コロナ禍の影響でさまざまな物資が不足していることは以前から知られていたが、まさかそれが給湯器にまで及んでいるということには気付いていない人が多かったようだ。

伊藤さんの投稿に対しSNSユーザー達からは

「地元のガス会社さんが同じ事を話してました。東南アジアの工場がコロナ騒ぎで閉鎖になっており、部品が入荷しないとかでした。ガス衣類乾燥機も入荷待ちだそうです」

「基板設計に関わっている者です。突然の災難だったと思いますが、これは氷山の一角に過ぎません。既にあらゆる部品が当分入らないのが当たり前になり、まともに仕事を進めるのが難しくなりつつあります。来年以降家電の供給にも影響が出ると危惧しています。修理も難しくなります」

「田舎はすぐ交換できてます 職場の人は先月2、3日で交換してました メーカーや在庫によるのかな?
部品も中国を頼りすぎなんだよね! 日本生産のメーカー無いのですかね?」

「手洗い用のTOTOの電気温水器も去年から品薄で今度故障したら何時入って来るのか判らんって言われてます」

など数々のコメントが寄せられている。

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伊藤さんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):給湯器の故障はいつ起こったのでしょうか?

伊藤:10月3日の深夜でした。

中将:管理会社からの説明を受けた際のご感想をお聞かせください

伊藤:コロナの影響で世界的に半導体不足だという事実は認識していましたが、まさか自宅へ設置するための在庫ひとつも確保出来ない状況だとは思っておらず、正直驚きました。

中将:これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください

伊藤:ガス会社等の給湯器に関連するような業種の方、自宅で同様のトラブルに見舞われた方からも「うち(もしくはうちの会社)でも同じ状況です」と言った旨の多くの賛同のリプライを頂き、半導体不足や給湯器不足が国内でも大きな問題となっている印象を受けました。また、「うちの店に在庫があります」と言ったご親切なDMもいつくか頂きました。

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給湯器の供給状況について代表的メーカーであるリンナイ株式会社にもお話をうかがった。現在リンナイのホームページでも「弊社給湯器・浴室暖房乾燥機 納期遅延に関するお詫びとご案内」という告知ページで給湯器や浴室暖房乾燥機が品薄であることを明かしている。

中将:給湯器の品薄はどういった原因で起こっているのでしょうか?

担当者:今回の納期遅延における主な原因としては、ベトナムでのロックダウンによる影響が大きいです。ですので半導体というよりは、ベトナムから供給を受けている部品の遅延が影響し、日本での製品組み立てが滞留している状況です。

中将:いつ頃からこのような状態になっていたのでしょうか?

担当者:8月下旬ごろからお客様への希望納期通りのお届けができないといった状態が続いております。

中将:今後の見通しはいかがでしょうか?

担当者:現在ある部品在庫をなんとかやり繰りしている状況であり、一方では改善に向けてさまざまな可能性を探っているところですが、現在、対応方法については申し上げることができません。どちらにしてもすぐに対応するといった形は難しく、どちらかというと恒久対策としての動きになります。未だ見通しは立っていない状況ではありますが、引き続き継続できるように対策してまいります。

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大手メーカーでも復旧の見通しが立たないというこの異常事態は果たしていつまで続くのだろうか。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)