学校教育の意外な重要性がSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのは作家でマンガ原作者のRootportさん(@rootport)による投稿だ。

「【誤】『三角関数は社会に出たら使わない』
【正】『三角関数ができないと、それを使う職業(そして人生)を選べなくなる』
世の中の『〇〇は社会に出たら使わない』と言われているもの、大体これ。ソースは俺。」

たしかに「社会に出たら使わない」は三角関数に限らずよく言われる言葉だが、それはたまたまその人がそうだっただけで、幅広い知識を身に付けることは人生の可能性を広げることにつながる。現行の学校教育はさまざまな問題を抱えているとはいえ、さまざまな専門分野への入り口となる基礎教養を身に付けられるという点で優れた部分もあるのだ。

Rootportさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「麻生議員が生きるだけなら小学生の学力で問題ない。と発言された事がありますね。それはそうです。そうですが、それは子供達の才能や人生を萎ませてしまいます。子供の頃でも、ちょっと頑張って学識を身につけた方が自分の武器になるんです。私も子供の頃に頑張っていればなぁ。悔やまれます。」
「スパナとかモンキーレンチとかと同じ『道具』やからなぁ…使い方知らんって時点で相手にされない世界は多々あると思う。」
「ゲームプログラミングやると、力学、確率統計、ベクトル行列、解析幾何と幅広く要求されるとです」
「デザイン畑の人間だけどだいぶ前に古文使ったお仕事があった。英語は毎日使うし、三角関数も画像作るとき影の長さ計算するツール使ったり。マジで何が役に立つのか考えても無駄だと分かった。とりあえず全部やっとけ。」
など数々の共感の声が寄せられている。

もしお金に興味を持っていたら…

Rootportさんにお話を聞いた。

ーーRootportさんが気付いたきっかけをお聞かせください。

Rootport:三角関数の要・不要論は、ネットでしばしば見かけます。私なりの考えを呟いたところ、思いがけずバズってしまいました。

ーーRootportさんが個人的に学生時代に学んでおけばよかったと感じるものはありますか?

Rootport:簿記会計です。私の著作には「女騎士、経理になる。」という経理マンガや「会計が動かす世界の歴史」という歴史教養本がありますが、じつは理系出身で、学生時代には簿記会計に触れる機会が全くありませんでした。もしも学生のうちに簿記会計を学び、お金に興味を持っていたら、学生のうちから自分でビジネスを起こしてみたいという気になっていたかもしれません。現在とは全然違う人生がありえたな……と想像しています。

   ◇   ◇

後悔先に立たず。もしあなたが今学生で、学校の学習内容に疑問を持っている方はRootportさんのお話を参考にしていただきたい。

なお今回の話題を提供してくれたRootportさんは現在、講談社のコミックDAYSにて「ドランク・インベーダー」というお酒マンガを連載中。お酒好きにも、そうでない方にもオススメの魅力溢れる作品なので、ぜひ一読を。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)