国民の4人に1人が新型コロナウイルスにかかった経験がある−。こんな調査結果を健康機器の開発・販売を行うオムロンヘルスケア(京都府向日市)がまとめました。少し驚くような結果ですが、妥当な数字なのか。また、新型コロナの感染拡大が続く中で何に気をつければよいのか。専門家に聞きました。

 調査は昨年12月11〜12日に全国の20代から70代の5099人にインターネットで行われました。調査結果によるとコロナの罹患(りかん)経験は「あり」が27.2%、「ない」が70.3%でした。さらに罹患経験ありと回答した人の20.2%は後遺症があると答えたそうです。

 2023年5月、新型コロナウイルス感染症の感染症法の位置付けは5類に移行しました。しかし、現在でも「感染することについて不安や心配を感じているか」との問いに対して50.0%の人が「不安」と答えました。

 さらに5類移行後、感染症対策への意識が「変わらない」と答えた人は49.4%いたものの、「低くなっている」と回答した人は34.9%いました。

 感染症にかからない対策としてやっていることについての調査項目では、「手洗いの習慣」「加湿器を使用する」「うがいの習慣」のほか「マスクの着用」が上位となりました。一方で「黙食(もくしょく)」や「テーブルやドアノブの消毒」や下位となり、こうした対策は残念ながら薄れつつあるという現状が浮き彫りとなりました。

 調査結果についてびわこリハビリテーション専門職大学の千住秀明教授(呼吸リハビリテーション)に聞きました。千住教授は新型コロナの「罹患経験あり」が27.2%という結果について「ショッキングに思われるかもしれないが、昨年5月の5類移行時点で累計陽性者が約3380万人だったことから妥当な数値だと思われる」と評価します。

 調査結果からはうがいや手洗い、マスクの習慣の定着がうかがえます。千住教授は「感染症予防の定着はいいこと。ただ、手洗いの際は手のひらや指の間、手首までしっかり洗うことが重要だ。マスクもウイルスが付着しており感染の可能性があるため、マスクを触った後にはきちんと手洗いをする必要がある」と話します。

 また現在では新型コロナの感染拡大に加えてインフルエンザの流行も懸念されています。なにか特別な感染対策はあるのでしょうか。

 千住教授は「ワクチンを接種し、マスクを着用、手洗いをするという基礎をしっかりすべき」と指摘します。さらに「新型コロナの感染拡大から4年が経過し社会の対応能力が付いてきた。一人一人が気を付ければ大丈夫といえるのでは」と話します。

(まいどなニュース/京都新聞・浅井 佳穂)