台湾の果物と言えば、マンゴー、ライチ、バナナ……そして忘れちゃならないのが、パイナップルだ。お土産にパイナップルケーキがあるくらいだ。当然、台湾ではパイナップルも栽培されているが、日本ではこれまで生の台湾産パイナップルに出会う機会が少なかったと言えるだろう。

しかし2021年は様子が変わりそうだ。2月26日に、害虫の検出を理由に中国が3月1日から台湾産パイナップルの輸入停止を発表。これまで台湾産パイナップルの中国への出荷量は輸出全体の9割を占めていた。それが停止になるとは……農家が大打撃を受けるなか、活路として期待が高まっているのが日本への輸出だ。今後、日本へのパイナップルの輸出量は倍になる見通しという報道もあり、それに呼応して日本のネットユーザーからも「ぜひ買いたい」という声が高まっている。注目の台湾産パイナップルとはどんなパイナップルなのだろうか? 

台湾産パイナップルってどんな果物?

現在、台湾では10種類以上のパイナップルの品種が栽培されている。例えば、原産系の酸味が強いものから、ミルクのような香りがするもの、リンゴのようなシャクシャクした食感のものなど……代表的な品種を見るだけでも「パイナップルとはこんなにもバリエーションが豊かなのか!」と驚くばかりである。

その中でも生産量の8割を占めるのが「金鑽パイナップル」だ。金鑽パイナップルは、酸味が控えめで甘みが強い品種で、果肉が柔らかく芯まで食べられるというのが特徴。皮も薄く剥きやすい。美味しい上にほとんど捨てるところがないのだ。日本で手に入るパイナップルは、芯はそのままでは食べられないものが多い。金鑽パイナップルとの出会いは日本人が持つパイナップルのイメージを変えることだろう。

さて、パイナップルというとなんとなく夏のイメージがあるが、台湾産パイナップルの主要産地で最も収穫期が早い屏東県の場合、収穫期は2月〜6月頃。つまり、これからが台湾産パイナップルが美味しい季節なのである。

日本ではどこで買える?

そうなると気になるのが日本での販売店だ。台湾の報道によると、販売店の1つとして大手スーパー西友の名があがっているが、事実なのだろうか? そこで西友の広報に問い合わせたところ、西友でも台湾産パイナップルの取り扱い予定はあるとのこと。ただし、3月2日現在、店頭に並ぶ具体的な日程は未定とのことだった。

そのほか、台湾では日本の他のスーパーやネット通販でも台湾産パイナップルが取り扱われると報じられているが、何しろまだ中国の輸入停止の発表から日が浅く、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)のツイートによると日本向けの台湾産パイナップルは2月27日に出発したばかりだ。果物の輸入には通関や輸送などの手続きもある。台湾産パイナップルを食べてみたい人は、はやる気持ちを抑えながら楽しみに待とう。

(まいどなニュース特約・沢井 メグ)