レオくん(10カ月・オス)は、兄妹と一緒に民家の庭に現れた。たまたまその家を訪問していたヘルパーさんが発見。知り合いの猫ボランティアに保護を依頼した。大阪府に住む小林さんは娘と一緒に猫カフェを訪れ、レオくんに心を奪われた。

民家の庭に現れた子猫たち

2020年7月21日、数匹の子猫が民家の庭に現れた。たまたまその家のヘルパーをしていた人が猫を見つけたという。

母猫が来るのではないかとしばらく待ってみたが、姿を見せなかった。そのまま放っておくと、カラスやイタチに襲われるかもしれないと、ヘルパーさんが知り合いの猫ボランティアに「至急保護してくれ」と相談して保護された。

子猫たちは生後2週間くらいで、目は開いていた。どこを放浪していたのかドロドロに汚れてノミだらけ、栄養状態はとても悪かったという。その後、ミルクボランティアが懸命にケアをして、子猫たちは見違えるほど可愛く育った。その中の1匹がレオくんだった。

「一瞬で魅かれました」

大阪府に住む小林さんは、子どもの頃から猫が好きで、ずっと飼いたいと思っていた。しかし、親の反対などもあり、それは叶わなかった。大人になってからも仕事が忙しく、あきらめていた。2020年の夏、娘と一緒に保護猫カフェに行く機会があり、そこでレオくんに出会ったという。

「レオと出会った保護猫カフェに子猫を見に行く前に、よそで成猫を見ていたので、レオを見た時はなんて小さいんだろうと。愛おしくて、愛おしくてたまりませんでした。目と目が合って、一瞬で魅かれました。まさにFall in loveです(笑)」

他にも子猫はたくさんいたが、レオくんが気になって仕方なかったという。

小林さんは、すぐに保護士さんにエントリーシートを提出。その日、仕事だった夫にも即、LINEで「この子に決めました!」とレオの写真を送り、一方的に「飼います宣言」をした。夫は猫を飼うことに積極的ではなかったが、その頃には反対しなくなっていた。

「急な話に夫も驚いたと思います。その日からレオが家に来るまでは、何をするにもレオのことばかり考えていました。ペットコーナーに何度足を運んだことか」

猫のおかげで家庭円満

小林さんは猫を飼うのは初めて。とても緊張した。9月8日、大雨の中、保護主に連れられてレオくんは小林家にやってきた。気が済むまで家の中を探検させた。

「準備していたトイレで用を足した時はとても嬉しかったです。他の保護猫や保護犬と一緒に暮らしていたそうですので、寂しがるのではないかととても心配しましたが、そんな心配をよそにすぐに慣れてくれました」

保護士さんの所では「おはぎちゃん」と呼ばれていたが、最初に顔を見た時から「レオ」という名前に決めていた。後に、猫の名前人気ランキングの上位にある名前だと知ったそうだ。

レオくんは、とても甘えん坊でやんちゃだが、知らない人が来るとカーテンの裏に隠れて出てこなくなる。運動神経が良くて、ジャンプと壁登りが得意だ。

小林さんは夫婦二人暮らしだが、夫は仕事や出張で留守が多く、寂しく不安な時間も多かった。しかし、レオくんが来てからそんなことはなくなった。夫婦の会話は確実に増え、些細なケンカも減ったように感じるという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)