学校の内外には、先生以外にもさまざまな人が関わっています。しかし、存在は知っているけど、どのような仕事をしているのか具体的にはよく知らない…というような人もいるのでは。「公立小学校にまつわる疑問」について、いくつかピックアップして解説してきたいと思います。

学校の中にいる先生や用務員さんへの疑問

(1)公立小学校の先生の異動のタイミングって?

「来年も同じ先生がいいな、と思っていたのに突然異動していた!」「大好きな先生が、子どもが6年生になるタイミングで別の学校へ」などとショックを受けた経験がある人も多いのではないでしょうか。

公立小学校の先生に対しては異動要綱というものがあり、通常は3〜6年でほかの学校へ異動になります。学校によって違うので、場合によっては8年ほど在任する先生も。産育休や病休を取っていて実質勤務が短いため 長く残ったり、大学院などほかの施設に派遣されていた、あるいは校内昇任で学校運営に携わる立場になったなどの理由で長く在任するケースもあります。基本的に校長に人事権があるため、校長判断によるところもあるようです。

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(2)養護教諭とスクールカウンセラーの違いは?

一昔前は、学校にスクールカウンセラーという存在はなく、養護教諭いわゆる「保健室の先生」がその業務も担っていました。ケガや頭痛・腹痛などの症状も診ますが、「教室に近づくと吐き気がするので保健室で過ごしたい」という生徒の心の問題にも対応していました。スクールカウンセラーが置かれ始めたことにより、身体のトラブルは養護教諭、心のトラブルはスクールカウンセラーが対応という形で担当が分けられるようになりました。

養護教諭は「養護教諭免許」を取得し、さらに学校職員になるための「教員採用試験」に合格する必要があります。一方スクールカウンセラーは「精神科医」「大学教員」の職に就いているか、「臨床心理士」や「公認心理士」などの心理専門の資格を持っていれば就くことができます。

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(3)学校の用務員さんって、どんなことをしてくれる人?

学校がキレイに安全に保たれているのは、用務員さんのおかげです。他にもいろいろな仕事をされていますが、具体的にどのようなことをしているのでしょうか。

・学校内の設備や備品が壊れた時の修繕(フェンスが壊れた、蛍光灯が切れた、など)
・学校敷地内のごみ(子どもたちが掃除で出したゴミも含む)や不要物の除去や撤去
・校庭の掃除や花壇の手入れ
・事務の補助(事務職が休み、不足しているときに経費の管理などを補助的に行うこともある)

仕事内容は本当にさまざまで、校舎周辺の環境や学校運営の方針によって変わります。ちなみに、1980年代前半までは、住み込みで働くスタイルが多かったようです。

学校の外で子どもに関わってくれる人について

(1)学童の先生ってどういう人たちなの?

働くママにとって、子どもが低学年のうちは「第2の学校」といっても過言ではないほどお世話になる学童。そこで子どもを見守ってくれ先生は、どのような方たちなのでしょうか。学童の先生の正式名称は学童保育教員。特別な資格が必要ではありませんが、保育士資格や教員免許を持つ有資格者が優遇されるケースも多いようです。学童の運営は市区町村が行うことが多く、非正規雇用の場合も珍しくありません。

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(2)登下校の旗振りのおじさんやおばさんはどうやって採用されてるの?

通学路で必ずお世話になる「旗振り」の方々。昔は「学童擁護員」と呼ばれ、女性の学童擁護員については「緑のおばさん」と呼ばれていました。自治体単位で採用募集があり、交通誘導2級検定(工事現場などで人や車両などを誘導する業務に関係する資格)を持っている人が優遇される場合もあります。高齢の方多いのは、シルバー人材センターでも多く求人しているからだそう。学校によっては、保護者が持ち回りで行うところもあるようです。

学校の授業やシステムにまつわる疑問

(1)最近よく聞く「総合的な学習の時間」ってなにするの?

小学校3〜6年を対象に、2002年から段階的にスタートした「総合的な学習の時間」。文部科学省は、総合的な学習の時間を「横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して、自ら課題を見つけ、自ら学び考え、主体的に判断し、(中省略)創造的・協同的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにする」としています。題材は先生が決め、グループ単位でワークショップのようなことを行うことが多いようです。

・探求課題を探す…資料などから探したり、場合によっては校外に探しに行ったり、ゲストを招いて話を聞く場合もあります。
・課題が見つかったら、それついて話し合ったり、情報収集、情報の整理や分析を行います
・最終的にまとめて、発表・発信・表現の仕方を考えます。

課題については、国際理解や環境問題、福祉や食についてなど、多岐にわたっています。

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(2)理科と社会って小1からあるんじゃないの?

1、2年生のうちは社会・理科ではなく「生活科」として学びます。それが3年生になると社会と理科に分かれていきます。生活科は具体的な活動や体験をたくさんさせる中で、身近な人々や社会・自然との関わりに関心を持って、自分自身や自分の生活について考えさせたり、その過程で日常生活に必要な習慣や技能を身につけるという目的があります。低学年からカッチリ「社会」「理科」と分けるのではなく、幼児期からの学びを中学年以降へつなげるために「生活科」としたようです。

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(3)校庭で小さな子どもが遊んでる!校庭開放って?

子どもの遊び場として、多くの公立小学校が、放課後や休日に校庭を開放しています。夏休み期間中は、プールを開放する学校もあります。校庭開放は特に事前予約は要りませんが、プールは事前に連絡してからという学校もあります。今はコロナ禍のため、ほとんどの学校が自粛しているようです。

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入学して間もなくて、学校のことはまだほとんど知らない。あるいは、もう子どもが高学年なのに、意外と知らないことが多かった…という方は少なくないと思います。でも、知ることで学校への興味が深まったり、今まで仕方なくかかわっていたことに積極的になれるかもしれませんね。

(まいどなニュース/BRAVA編集部)