母乳を材料に、柔らかな乳白色のネックレスや指輪に仕上げる「母乳ジュエリー」。オーストラリアで技術を学んだ栃原悠希さん(41)が、岡山県吉備中央町で制作している。国内で取り組んでいる人は珍しく、育児中の思い出を形にできるとあって、芸能人からも注文があるなど注目を集めている。

 ジュエリーは母乳を粉末状にし、樹脂と混ぜて直径1センチ前後の“宝石”に加工。ネックレスや指輪、ピアスなどにする。母乳の色を生かしており「人によって真っ白もあれば、クリーム色もある」と栃原さん。希望すれば、ラメやホログラムを使って色鮮やかにしたり、子どものへその緒や髪の毛を入れたりすることもできる。

 栃原さんはオーストラリアで暮らしていた2014年、母乳ジュエリーの存在を知った。1歳の長男に授乳していた時期で「自分で作りたい」との思いが募り、専門作家に師事し、約1年で技術を習得した。17年には現地で制作会社を設立。昨年4月に帰国し、移住支援が手厚いと感じた同町に拠点を設けた。

 昨年1月に出産したお笑いタレントのキンタロー。さんも愛用者で、ネックレスなどをSNS(会員制交流サイト)で紹介すると大きな反響が。多いときには月300件の注文が入るという。

 卒乳時の記念やお守り代わりなど注文理由はさまざま。自分用だけではなく、子どもに将来プレゼントしようと求める母親も多い。栃原さんは「母乳は親子の絆の証し。ジュエリーを通して、育児中の喜びや大変だったことを振り返ってほしい」と話している。

 問い合わせはメール(solidlove9188@gmail.com)。

(まいどなニュース/山陽新聞)